40円だった鍋焼きうどんを作って、鍋の位置を少し変えようと思わず手を出してしまい火傷してしまったあひるです。
火傷って痛い上に痕が気になっちゃうから怖いです…
皆さん、アルミは火をよく通すことを忘れてはいけません。お気をつけて。。。
しかしまぁ、気にせずにほんの感想なぞを…。
- 宵山万華鏡/森見 登美彦
- ¥1,365
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あらすじ
祇園祭宵山の京都。熱気あふれる祭りの夜には現実と妖しの世界が入り乱れ、気をつけないと大切な人を失ってしまう。そんなことは露知らず、人々は知らぬ間に宵山様に踏み込んでしまうのであった。
くるくると回り続けるこの夜を抜け出すことは出来るのか。
久しぶりの森見作品である。先に言っておくが、僕はまだ「有頂天家族」や「きつねのはなし」を読んでいない。
僕は森見作品では、きらきらひかるポップな世界、そこに登場する情けない男子大学生が出てくるものしか読んでいないのである。
しかし、この宵山万華鏡には、確かに大学生は出てくるが、それはひとつの話の中であって、話の軸、主人公は『宵山』という『世界』である。
形式としては6作の連作短編集に近いものがあり、それぞれに宵山の表と裏の物語を描いている。
だから表を読んで?でも、裏を読んで納得することもある。しかし、しないところがあるのもまた一興である。
また、現実と妖しの二面性もあり、物語の構成としては非常に興味深く面白い作品でした。
でも、『現実』の方が楽しく読めた気がします。なんだろうなぁ、妖しの部分になると、森見さんの独特な文体が拍車をかけてより奇怪になり、笑いという面白さが減ってしまうからかもしれません。
森見さんが書く皮肉めいた言葉のやり取り、内向的思考かつ攻撃的発想が好きな僕としては、そこを強く求めているからかもしれません。
この本を読んでいるとき、すごくファンタジー色の強くなった作品だなぁと思っていたのですが、実はもう有頂天家族やきつねのはなしではその色がもっと濃くなったものであるらしい。最近の森見作品を読んでいなかった僕はこの程度の変化で驚いたのだから、この二作品を読んだらどう感じるのか楽しみである。
が、現在僕のかばんには違う森見作品が忍び込んでおり、おそらくまだまだそこにたどり着くことは無いであろう。
ふぅ…
この作品はなんとなくテトリスをやっている感じである。
端だけ一本道を空けながらちょっとずつブロックを積み、ときにはうまくブロックが積まれずに隙間が空いたりして。
そんな感じで積み上げられたブロックを長いブロックで消すのだが、あれ?消えなかったぞ?と思うことも…無きにしも非ず。
いや、複線を回収していなかったということではなく、単純に消えないブロックがあるのである。
そこをどう消すかは、もしかしたら僕ら次第なのかもしれません。