
[ 寝る時間、起きる時間は? ]
灰羽連盟
- 灰羽連盟 TV-BOX [DVD]
- ¥11,338
- Amazon.co.jp
あらすじ
古びた建物の一室の大きな繭から女の子が生まれた。彼女は空から落ちる夢を見ていたため、ラッカと名づけられる。頭には輪っかをつけ、背中には羽が生えており、グリの街では灰羽と呼ばれている。オールドホームには彼女と同じように羽が生えた少女たちが集まって暮らしていた。
少しずつ馴染みながら生活していたラッカにとって、この地には様々な出会いと、悲しい別れが待っていた。
この作品は全13話という短いアニメですが、実に感慨深いものとなっています。
その短さゆえに???な世界観、単語がちょっとややっこしいのですが、それを上回る物語の魅力、水彩画のように静かな風景描写、しっとりと心に流れる言葉があります。
生まれてすぐは人の姿なのですが、すぐに姿かたちは天使のようになっていきます。ここではそのような単語はなく、キューピッドのような扱いでもありません。
灰羽というひとつの生物として描かれています。
だから輪っかは固焼きで作られるのですが、これがまたシュール(^▽^;)
その逆に羽が生えるときは大きな苦しみを与えられるのですが。
彼女たちが生まれてくる年齢は様々で、ある程度成長した姿の子達は一様に夢を見て生まれてきます。それが名前の由来となるのですが、ラッカ(落下する夢)、レキ(礫=小石が敷き詰められた道を歩いた夢)、カナ(河魚=魚のように泳いでいた夢)などとどことなく死を思わせる名前です。
一方子どもたちは、ダイ(大工)、ショータ(ショートケーキ)など、将来なりたい夢や好きなものの名前が由来となっている。
こういった部分からも子どもたちには死をイメージさせるものではなく、希望を持たせる名前がつけられたのではないか…
なんて思ってみたりもするわけです。
これは僕の想像であり、物語中で明かされたわけではないのですが、死から再生(後世)あるいは生と死の狭間から次の世界へ…を思わせる部分もあるので、僕はそう思いながら見ていました。
とまぁ、彼女たちの存在についていろいろと考えさせられる部分が多く、少々ディープな世界観ではありましたが、それだけ見入ってしまうアニメでした。
なかなか文学的なアニメです!いつかDVDを手にしたいほど好きな作品です♪
ふぅ…
灰羽連盟を一気に見たわけですが、おかげで寝る時間が…
まぁ、皆さんもこうして時間を作ったりしているのでしょうが。
僕の理想は4時間で生きていける人間なのですが…なかなかねぇ( ̄ー ̄;
ところで、今放送されている青い文学シリーズ。
正直、昔の文豪と言われる方々の作品をほとんどしらないので(坊ちゃんや人間失格すら読んだことが無いと言う…)、アニメ化や漫画化をどうこう言えませんが…
とりあえず堺雅人さんはすごいなと。
前作の人間失格同様主役を演じているのですが、全く違う声を出されています。
クレジット見るまでは堺さんがやっているとは気がつかないほど。
…うむ…俳優さん凄い。。。