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[ 自分て小さいと思う瞬間 ]

俺はまだ本気出してないだけ 1 (IKKI COMICS)/青野 春秋
¥620
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あらすじ

シズオ、40歳、現在フリーター(ハンバーがショップでバイト)、娘とシズオの親父3人で実家暮らし。そんな彼が漫画家を目指し始めた。あきれる父親と静かに見守る娘、あきれず付き合う友人たちに囲まれ、どうしょもない中年親父がおくるハートフルサクセスダメダメ…中年コメディー。



正直、こんな親父にはなりたくない。

自分の才能(?)に自惚れてるし、どこまでも情けないし、立派な大人の成分がひとつもない。

けれどなぜだろう、なぜか彼を見て、かっこいいと思えるときも…たま~~~にある。

だからこの中年親父の漫画でも楽しく読めます。


笑いどころは数多くあり、しかも改めて読み直しても笑えると思います。

ただ、この笑いは、シズオのだめっぷりな発言が面白いということが多いので、もしかしたらまったく受け付けられないという人もいるかもしれません。

でもそのだめさが意外と…


ちょこっとほろりと…させる雰囲気はかもしだしています。

ただのギャップにやられてるだけだと思います(^▽^;)


この作品の絵はゆるいヘタウマ?ですが悪くない。

シズオや父親のふと出た一言がとてつもなく笑ってしまう。

周りの人間がシズオによって引き立てられている。

1巻末のおまけポエム、2巻末のフィクションファン(?)レターが面白い。



正直、シズオみたいな親父にはにはなりたくない。

でも、シズオみたいな男になってみたい。



女性がこれを読んだときに、かっこいいなぁとまではいかなくても(多分いかない)、なんかいいよなぁって思ってもらえたらちょっとほっとするなぁ。


オフィシャルで 1話立ち読み ができます。

お暇なときにお試しあれ。


ふぅ…


「俺はまだ本気出してないだけ」

まだまだ僕は小さいなと、このタイトルを見るたびに、この本を読むたびに思うわけです。

こんなどうしょもない男が、平然と生きているんだなぁ…

堂々と、自分をしっかり持って、自分を見つけられないまま…

それでも彼はこういうのです。

「俺はまだ本気出してないだけ」。

かっこいいじゃないですか。


こんな男に感化されてどうすると言う人もいるかもしれませんし、なかにはダメ男を見て自信をつけるだなんて…と思う人もいるかもしれませんが、そうじゃないのさ。

シズオは確かにちっちゃいよ!

娘にお金借りるし、お子様みたいな言い訳するし、完全にへたれだし!

でもかっこ悪くないんだよ!

なんかすごいんだよ!

ほら、顕微鏡の世界って小さいのにでかいじゃないか!!

シズオだって…

あれ?これ、褒めてるのか?

いやいや、いいんだ、かっこいいんだよ。


……でも僕は、シズオよりももう少し大きくなっていたいなぁ…