
[ アウトロー(無法者)の魅力を語ろう ]
律儀な日本人
エスカレーターに乗ると、ちょん、ちょん、ちょんと一人ずつ右へ避けたので僕の前には一本の神々しいまでの道が開けました。
僕のために道を譲って頂けるとは!!
ただ、僕はそんなに急いでいません。
…僕が思うに…どうやら西日本の方がエスカレーターに乗っていたようです。
関西の方はエスカレーターを右で並ぶって言いますしね。
でもここで、僕は考えた。
日本人のその協調性には頭が下がるが、生まれてこの方エスカレーターは左に並ぶものだとしてきた僕らからすればこれは大きな違和感である。
郷に行っては郷に従え。そんな言葉が頭をよぎったりもした。
このままではいつまでたっても左側が空いてしまう。
じゃぁ僕が心を鬼にして左側に立とうじゃないか!
幸い人があふれているわけじゃない。
幸い人があふれているわけじゃない。
急いでいる人がいるなら声をかけるだろう。
たった三階から一階へ行くまでの間さ。
たった三階から一階へ行くまでの間さ。
この数分もたたないこの時間、妙な違和感と戦いつつ、そしてエスカレーターを乗り換えるたびにちょん、ちょん、ちょん、と横にずれる姿を最前列で見ていました。
最初は面白く見ていたのですが、正直後半は自分がどこか怪しげな改革を試みる反政府のような感覚に陥り、変な恐怖感と戦っておりました。
が、 僕は遣り遂げた。
ちょん、ちょん、ちょん連鎖を僕が止めたのだ!!
どどどどどど どうだぁぁぁぁぁ!!!\(゜□゜)/
ただ、僕にもできなかったことが一つ。
エスカレーターに乗っている間、後ろを振り返ることはできませんでした。
・・・・・・・・・・・・・小さいっていうな!!(w_-;
ふぅ…
アウトロー…にしてはやはり小さいか。
これはアウトローとは違うのかもしれませんが、下校中の少年が信号が青に変わると同時に走り出し、自動車と競争していました(よい子はもちろん、体力に自身のある方も真似しないでください。運転している側からすると結構怖いですよね(^▽^;))。
が、それを見ていたおそらく同級生であろう少女が友人と「あ、○○だ!何やってんの!?バッカーーーヽ(゜▽、゜)ノ」と叫んでおりました。
…少女たちよ、若くしてアウトローの道を勢いよく突っ走る彼を笑うでない!!
あれは男が一度は行う勝負のひとつなのだ!
あれは男が一度は行う勝負のひとつなのだ!
いやいや、あんな小さな女の子にアウトローの真髄を見極められるわけな…
真髄を……
アウトローの真髄って何?( ̄ー ̄;