
[ 道に迷ったらまず何する? ]
とりあえず困り果てます。
そして冷や汗をかき始めます。
どこへ目指すべきか、どこを曲がるべきか、どこまで戻るべきか、
さっぱり分からなくなっちゃうもの。
最近ではとりあえずコンビニを探すようにしています。
コンビニって大抵地図が売ってありますよね?
あれを見に行くんです。自分が今までたどってきた道を指でなぞりながら進み、どこで間違えたのかを調べるのです。
ただ、こういった地図にはお店の名前なんて載ってないことのほうが多い。
つまり事前にある程度の目印を記憶しておく必要があるわけです。
郵便局が近いとか、大きな十字路の近くとか。
あとはじっくり眺めた地図を元に戻して、その目印に向かって突き進んでいくのです。
その後はもう 雰囲気!この辺かなぁ?こんな感じかなぁと想像しながら目的地を目指すのです。
でもなんでだろう?なんで真っすぐ進んでいるつもりなのにいつの間にか曲がっていて、気がついたら北から西へ向かっていたりするのだろう?
道はまっすぐ延びていたはずなのに…
目的地へ向かって歩いていただけなのに…
そういえば昔読んだ本に、似たような話が載っていました。
男の子が彼女とドライブに行って迷子になってしまった。けれども男の子は決して人に道を聞こうとしない。
理由はひとつ、自分が地図に負けたくないと思っているから。
そして彼女とと男の子の母親はこう口をそろえて言うのです。「バカじゃないの?ちっぽけなプライド」と。
けれども僕はなんとなく彼の気持ちが分かります。
なんか嫌なのです。
そりゃ人に道聞くほうが早いだろうさ。でも違うの。
自分の頭に詰め込んだ2次元の地図と自分が今進んでいる3次元の世界がきれいにシンクロしたときのあの清々しさはなかなかなものです。
たかが道、されど道。
例えおかげで時間が短くなろうとも、僕はその一瞬の喜びを得られるのなら、好んで道に迷おうじゃないか。
はてさて・・・
もし、人生と言う道に迷ったらどうすればいいのでしょう。
人にアドバイスを請うのでしょうか。
ただがむしゃらに突き進むのでしょうか。
ハウツー本の教えの通りに歩くのでしょうか。
自分で試行錯誤しながらドタバタとぶつかりながら進むのでしょうか。
間違えたであろう場所まで戻って、そこからやり直すのでしょうか。
どれが正しいのか分からない。
どの方法をとればいいのかわからない。
自分がどの方法を選びたいのかすら分からない。
僕はただ、まっすぐ延びていた道を歩いていただけなのに…
目的地へ向かって進んでいただけなのに…
どこで…
道に迷ったら人に聞けばいい。
へんなプライドを持つから迷うんだ。
けど、聞きたくない事だってある。
聞けないことだってある。
例え一番早い方法だったとしても。
ふぅ…
さっき本屋へ行ったら、男の子とお母さんがレジに並びながら喧嘩していました。
どうやらまだ宿題が終わっていないのに漫画を読みたい男の子がお母さんに買って欲しいと頼んでいるようです。
しかし、母親はこう言います。
「あんた宿題やるって言ってまだやってないじゃない!なのに帰ったら宿題やるからなんて誰が信じられるの!」と。
そりゃまぁそうさね…しかし男の子は一歩も引きません。
「大丈夫!絶対やるから。それに明日だって○○ちゃんちに行って午前中に2ページやるんだもん!」
「何バカなこと言ってるの!それじゃぁいつまでたってもおわらないじゃない!!!」
…ごもっともですお母様…
なぜかこっちまで心苦しくなりながら本を買いました。
男の子は 『 男の心 』 を見せ、その想いが母にも伝わったようで見事漫画をゲットしておりました♪
でも僕は思う。きっと彼は宿題をやらないだろうと。
なんか言い訳をつけてやらないだろうと。
でもそれもいいことです。
締め切りに追われる小学生、なんたる健全な姿ですか!一度は経験しておくべきです。
ま、一度でも経験してしまうような人は毎回同じ経験を繰り返すものですけどね。