僕は男一人暮らしとして、これだけはつくらないぞと決めている料理があります。
オムライスは作ったとしても、豚の角煮を作ったとしても、大根の煮付けを作ったとしても今まで手をつけなかった料理。
それは肉じゃが。
理由:完全に家庭料理(のイメージ)だから&いつまでたっても女の子の自慢料理が肉じゃがなのではないかという思いがあるから=彼女が作ってくれるまで作らないという、ふてぶてしさ思想から。
しかし…実家から送られてきたジャガイモを目の前に、カレー以外でじゃがいも…と考えたら思い浮かぶのは肉じゃがばかり。
仕方がない、作るか。
というかもう今日の晩御飯は肉じゃがしか思いつかない、肉じゃがしか考えられない。
といいながら、多少のめんどくささもあり、スーパーへお肉を買いに行くついでに惣菜コーナーを見て回ってきました。ここでピンと来るものがあればそれでいいかなと(^▽^;)
しかし、そこで目にしたものはハート型のコロッケ。
僕はコロッケが好きで1週間の半分がコロッケでも生きていける人間です。
でも…これは受け取れないよ…
たとえ半額になっていたとしても、おばちゃんの愛情を2個で100円で買うなんて出来ないよ。
だって、だって照れるじゃないか。
レジにハート型のコロッケを持っていくなんて、それをおいしく食べるなんて、ぼくには出来ないよ。
一度は手にしたものの、ずっしり重いハートコロッケはもとの位置へ戻しておきました。
このコロッケを目の前にして僕は決心しました。
よし、今日は肉じゃがだと。
パソコンでレシピを見て作ること数十分。
意外と簡単に作れてしまうことに驚きと妙な悲しさがありました。
そしてお皿にもってテーブルに運び、ふぅ、と作り終えた満足感からため息をつくと…何か足りない。
何が足りない?
色味が足りない。
サヤエンドウ?ノウッ!
そう…ニンジン。
肉じゃがを作るという思考はジャガイモが送られてきただけでなく、ニンジンも入っていたため辿り着いた結果。そのニンジンをすっかり使い忘れていました。
ニンジンを使う寸前で冷蔵庫にしまってしまったから?
しめじという新たなスタッフを加えたから?
原因はいくつか考えられるものの、結果はひとつ。僕のミス。
さらにミスがあり、白滝は非常に長い。白滝って基本的にこんなに長いのだろうか。
あく抜きのいらないタイプ(正直あくを抜く必要があったころに驚きだが)だったため、そのまま水を抜いて鍋へ投入。その結果、お皿に持ったときにラーメンのような感じでよそうことに…
あぁ…なんだか淋しい。
何が淋しいって、ニンジンが足りてないことや、白滝が非常に長いのに意外とおいしく出来てしまったため満足してしまった僕がいるから。
それから、
気がつけば我が家には料理酒やみりん、赤ワインや片栗粉がある。
これは非常にまずい気がする。
これで料理がうまいなら納得いくが、そうでもないあたりが厳しい。
なんだかいろいろ残念です。
ふぅ…
忘れ物はせずにはいられない僕です。
さっき冷蔵庫を開けて気がついたのですが、おととい半分食べたグレープフルーツがいまだにラップに包まって横たわっていました。
あぁ、すっかり忘れていたよ。
ごめんよグレープフルーツさん。
といいながらまだ食べてあげていない。
忘れないうちに食べなくてはいけないのだろうけれど…