2007年 街はどこかそわそわとにぎわいを見せる12月20日。
僕は非常に疲れた木曜日を送りました。
イベント前に風邪をひく (前回のブログより)という情けない前半戦。
そう、あれはただの前半戦。
無理して学校行ったのがまずかった。気持ち悪いのに外へ出てはいけない。
しかしだからといって、家で眠りにつくことは許されない。
僕はこの日のうちにレポートをひとつ仕上げなくてはいけない。
大丈夫だ。5時間もあれば終わる。
するとかかってきた一本の電話。友人Aからだ。
忙しいときに限って電話来る。嫌な予感はしたが、もし、遊びの誘いではなく、急用だったら困りものだと電話にでる。
「ねぇ~、カラオケ行こっか。」
ふぅ、案の定遊びのお誘いだ。
「今日はレポートがあって仕上げなきゃいけないのさ。」
「大丈夫。なんとかなる。」
彼はよくこう言う。それは彼がやり手だから。
でもね、僕は器用には生きられないのだよ。
「ごめん、ホント無理。」
「でもさ~、カラオケ楽しいと思うよ?」
どうやら彼はすでに酔っているらしい。だからいつも以上に引かない友達。
30分くらい格闘。 ホントこの日は粘ってくる。
すると彼は今からうちに来るというのだ。
何をバカなと思ったが、彼はやりかねない。そして思い出したように彼に僕の状態を伝える。
「そういえばさ、さっきから聞こえてるかな?僕ハナタレ小僧なんだ。風邪をひいている。気持ちも悪い。だからホント無理」
「え?元気そうだよ?」
僕は風邪をひくと鼻風邪で、頭痛はないし、熱も出ない。だから風邪ひいても学校休むには大げさすぎる気がする。ただ鼻水が出るだけだから。でも鼻風邪ってホント苦しいのだよ。花粉症の人は分かってくれるでしょう?僕は花粉症じゃないけど分かります。鼻水はつらいの!まだ熱でうなされていた方が治る感じもわかっていいの!
なんてことを話している中、彼はるんるんとこっちへ向かっているようだ。
まずい。本気で来る気だ。もうあきらめた僕は掃除を始める。
このままでは彼にいやだといっても家に居座られる。だったら2時間ほどカラオケへ行って友達の気持ちを満足させ、その後ゆっくりやるべきだと判断したからである。
それでも部屋に入るといわれたら困るので掃除も軽くしてしまうあたりが僕の嫌いなところだ。
数分後来たよと言う電話が。僕は大きなティッシュケースをもって外に出る。
友達に会うと「やっぱり元気そうだよ?」だって。
やっぱりだよ。
僕の嫌いなところ二つ目は僕の気持ちがうまく伝わらないところ。
重症だといっても伝わらない。
忙しいといっても伝わらない。
嫌いだといっても伝わらなければ、好きだといっても伝わらない。
残念です。
カラオケに行くにあたり、もうひとり犠牲者を出すことに決定。
犠牲者からすれば新たな犠牲者を出すのはどうかと思ったが、でもやっぱ多い方が楽しいと思い友達Bを誘う。
彼も忙しいようだが強制連行。
カラオケではキンキやらスマップなどジャニーズからアニソン、時にはドリカムまで手を出しのどはガラガラ。
持参のティッシュもガンガン使い、カラオケのゴミ箱をティッシュで埋め尽くす。
でもやっぱカラオケは気持ちがスッキリする。楽しくてしょうがない。
あっという間の2時間。なんならまだ歌ってもいいと思うくらい。
しかし、僕はまだレポートをしなくてはいけない。
苦しいがここでお別れだ。今日は楽しかったよ。一生忘れない。
さて、じゃぁねと言うと3人は三方向に散らばるはずだ。
おかしい。数メートル歩くが僕の横には友達Aが歩いてる。彼はまったくの逆方向のはずだ。
「なんかさ、酔いすぎてこのままだと僕は家へ帰れないと思うんだ」
彼はこう話をし始める。なんかバラエティトーク・コントとかでよくネタにされている『あたし酔っちゃった、帰れない』の男バージョン。なんかしょっぱいです。
…ん?てことは……あぁ、来る気なんだ。
僕のレポート提出まであと12時間。
しかし、1,2限は出なくてはいけないので、実質6時間程度。
計算ではあと5時間で終わるはずだが…
ふぅ…
出てはいけないなとひしひしと伝わる電話ってあると思う。
それに出るべきか、布団の下に隠すかは人生の選択だ。
僕は前者を選んだが…出ないという道が正しいことの方が多いと思う。