サイダーは憧れの飲み物。


開けたときのプシュってはじける音。

きらきら光りながらのぼる泡の大群。 

のどを通るときの突き抜けるようなあの独特な感じ。


でも、あのシュワーーって感じが苦手。 喉が熱くなるし、おなかいっぱいになっちゃうし、ゲップは出るし…



でも…たまに飲みたくなるサイダー。 


今日もふと飲みたくなり、コンビニへ直行。


そして毎回 一気飲みに挑戦。  もちろんサイダーが得意じゃない僕はいつも1/4くらい飲んで一気飲み終了。 


だって、のど痛いし、おなか一気にふくれるし、やっぱりゲップ止まらないし。


そのあとはいっきにサイダーに対する飲むという興味が失せる。 そこからは炭酸を机の上においてるだけで満足する。


不思議ときらきら光るサイダー。憧れのサイダー。それがおいてあるだけで自分が立派になる気がする。


たまに飲むときもちょっと口に含んで炭酸を楽しむ。 ほっぺたが炭酸に攻撃されてちょいとイタむ。

口いっぱいに二酸化炭素がたまるとたまった空気だけ口から抜いて飲む。


その繰り返し。


そして数時間たって炭酸が抜けると一番ドキドキする。 


ただの甘い水を飲むという、なんとも体に悪そうなあの味。 でも冷たく冷やしたあれはなんともいえない飲み物で…


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こうして僕とサイダーの生活は終える。


僕の食(サイダー)の記憶力が衰退し、あの苦手とされる炭酸の効果を忘れ、再び飲みたくなる日まで。