さて、ホテルに帰る前に、スーパーでお買い物など体験してみようかな。
ホテルの近所にあったスーパーBILLA。
ここには帰国まで大変お世話になりました。
ウィーンのスーパーは日本とは大分やり方が違う。
かごは清算の前に床に重ねて、かごからベルトコンベヤーみたいなところに自分で商品をだす。
それをレジ係りの人がレジに通していって、通された商品はまたもや自分で袋にいれたり回収しなくてはならない。
買う量が多いと、自分が回収する前に次の人の商品が流れてきちゃってうひゃ~ってことになる![]()
最初に買ったのはミネラルウォーター。
レジに並ぶと、前の人たちが「グリュースゴット!(こんにちは)」「ダンケシェーン(ありがとう)」「ビーダーゼン(さようなら)」とお店の人たちとやり取りしてる。
滞在中ウィーンでいいなぁと思ったのはコレ。
なんか日本だとお客さんが上でお店の人は下…みたいな感じで、まさしく「お客様は神様です」っていう丁寧な接客をしてくれるけど、ウィーンはなんだかお客さんと店員さんが対等みたいな感じ。
だから普通にお互い挨拶するし…店員さんも必要以上にニコニコしてないし、お客さんも無言で偉そうにしてる人がいない。
私も地元っこになりきって挨拶するぞ!
ってわけで、自分の番が来たら「グリュースゴット!」って言ってみたら、お店の人も普通に「グリュースゴット!」って。
無事にお金も払って、「ダンケ!アウフビーダーゼン!」って言ったら向こうの人もにこっと笑って「ビーダーゼン」って言ってくれた。
うひゃぁ~~![]()
初めてのおつかい、成功っ![]()
そしてウキウキとホテルに戻り…お友達が来るのをどきどきしながら待つ。
このお友達、前々からネットでちょこちょことやり取りさせていただいていた、ウィーン在住の方。
私のウィーン旅行が決まったら、レストランのことや交通のことなど、事細かにアドバイスしてくださって、「よかったらお食事でも…」ということになった。
このお友達には非常~~~にお世話になったので、お師匠様とか大明神とかおよびしたいところだけど、このブログでは仮名として先輩とよばせていただこう。
ドイツ語の大大大先輩ってことで…。(語学学者と生後2歳の赤ちゃんくらいの差があるけども…)
先輩とは実際お会いするのは初。
待ち合わせ時間と場所は決めさせていただいたけれど、こちらでは私は携帯をつかえないので、本当にお会いできるのかも不安だった。
でも12時ちょうどにホテルに来てくださって…日本語で「さくらさん?」と呼びかけていただいたときはやっぱりほっとしたな。
初めてお会いする先輩は、すらっと背が高くて、いつも優しい笑顔を浮かべていて、そして何より美声![]()
上品なお声なんだコレが…。
まずはロビーで、私の旅行日程を聞いてくださり、どの交通チケットを買うのが一番お得かを考えてくださった。
ウィーンって、交通に関してはかなりおおらかで、チケットにも、その日一日なら市内の交通になんでも使えるカードとか、3日間使えるカードとか、色々な種類がある。
私は旅行のプランにウィーンカードという、3日間乗り放題&美術館とかでちょっと割引になるチケットがついていたので、最初それを使って、後半は普通の3日間カードを買って使おうと思っていた。
でも先輩曰く、ウィーンカードと3日間カードの併用より、一週間使えるカードを買ったほうが絶対お得だとのこと。
「実際駅に行って駅員さんに相談してみましょうか」ということになった。
そして向かったのは最寄のカールスプラッツ駅。
オットーワグナーが設計したというこちらの有名な駅舎。
でも実際使ったのはこちらの入り口の方が圧倒的に多かった。↓
駅員室に入って、先輩がペラペラとドイツ語で駅員さんに話しかけてくださる。
いや~先輩のドイツ語歌みたいに耳に心地よいっすよ…
さっぱり理解できない私はただその響きを「かっこいい~」と聞いていたけれど、先輩が話がひと段落したらこちらを向いて、「やっぱり7日間チケットの方がお得だって。なんで最初からそっちを買わなかったんだって。」って![]()
私「ははぁ~なるほど…」(←役立たず)
それでまた先輩と駅員さんが何かしら言葉を交わし、先輩がドイツ語で言葉を弾ませて駅員さんに向かって何かおっしゃり、私の方に「ウィーンカード買い取ってくれて7日間チケットに交換してくれるって!」って![]()
わ~~なんて親切な![]()
![]()
7日間チケットをいただき、先輩が使用方法を説明してくださって、それを私が「はい。はい。」と返事をしながら聞いてたら、私たちのやり取りを聞いていた駅員さんが、ふざけて「ハイ!」って
そしたらもう一人の駅員さんも、「ドウモアリガトウ」って知ってる日本語を…
「ドウモアリガトウってフィーレンダンケって意味だろう?」みたいな感じのことを言ってきて、
そこから先輩による即席日本語講座。
半分くらいしか聞き取れなかったけど、「ドウモはフィーレンっていう意味で、ありがとうがダンケって意味よ。ビッテシェーンは“どういたしまして”」みたいな感じのことをおっしゃって、そしたら駅員さんたちが「どういたしまして」と発音しようとするんだけど、やっぱり難しいみたい。
「どういたしましまし…どういたしたた…」みたいになっちゃう
それで最後は「今僕は英語をしゃべってるんだよ」とか言って終わらせるし![]()
すごい嬉しかったし楽しかった![]()
最後に「ダンケシェーン!!」と言って駅員室を出て、交渉してくださった先輩にも大感謝
「さあ、今日はどこに行きたい?」と先輩。
一日観光に付き合ってくださるそう。
それなら勿論行きたい場所は…。
「アウガルテンに行きたいです
」
つづく。


