大好きなアンパンマンからのメッセージ。
一人ひとりの心に勇気が芽生えたとき、きっとアンパンマンが救いにきてくれたかのように、目の前が大きく開けて世界は希望に満ちていく。
いつまでも子供の心を忘れない、優しくてあったかい作者のやなせたかし先生の詩をいくつか。
楽しい詩も悲しい詩もあるけれど、喜びも悲しさも全て優しい眼差しで見つめている感じがいい。
喜びと悲しさは表裏一体。
両方とも、生きているからこそ感じれるものだから。
嬉しい時でもふと移ろい行く時の流れを感じて寂しくなったり、悲しくても思いっきり泣いたらすっきりしてお腹が空いたり、日々笑ったり泣いたり、どんな心も抱きしめながら、生きるよろこびを感じていたい。
最初にアンパンマンの歌。
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そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられない なんて
そんなのは いやだ!
今を生きる ことで
熱い こころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
なにが君の しあわせ
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのは いやだ!
忘れないで 夢を
こぼさないで 涙
だから 君は とぶんだ
どこまでも
そうだ おそれないで
みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる
光る 星は 消える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
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「手のひらを太陽に」
ぼくらはみんな生きている
生きているから歌うんだ
ぼくらはみんな生きている
生きているから悲しいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れるぼくの血潮(ちしお)
みみずだって おけらだって
あめんぼだって
みんなみんな生きているんだ
友だちなんだ
ぼくらはみんな生きている
生きているから笑うんだ
ぼくらはみんな生きている
生きているからうれしいんだ
手のひらを太陽に すかしてみれば
まっかに流れるぼくの血潮(ちしお)
とんぼだって かえるだって
みつばちだって
みんなみんな生きているんだ
友だちなんだ
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「あれはだれのうた」
みつばちのはねの音で
ぼくはおもいだす
どこかできいた
なつかしい ささやき
あれは
だれの歌だったんだろう
夕やけの色がにじむ
とおい山の雲
ふしぎなことに
昔みたあの雲
それがいまなぜみえるんだろう
なにもかもすぎたけれど
こころのなかには
いまもきこえる
風のような あの歌
あれは
だれの歌だったんだろう
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「悲しみは古い仲間」
そこにいるのは悲しみか
霧がふかくてみえないけれど
こっちへおいで 悲しみよ
ぼくに涙をわけておくれ
ひとりぼっちの悲しみよ
つらい心でうなだれてるね
なかよくしよう悲しみよ
ぼくとおまえは古い仲間
どこへ行くのか悲しみは
暗い荒野を涙こぼして
昔なじみの悲しみよ
ぼくを今夜は泣かせておくれ
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