最近Liberaをよく聴いている。
少年合唱団といえば、やっぱり一番有名なのはウィーン少。
なんといっても歴史がある。(500年以上)
他にも実力ある少年合唱団はたくさんあるけれど、ウィーン少の知名度には敵わない。
(ただしこういっちゃなんだが、実力的にはウィーン少にも年代ごとに波があるので、常に名実共にトップというわけではない…汗。)
しかしリベラ、まだ結成して30年足らずだというのに(リベラという名前になってからはまだ10年ちょっと…)、いまや日本でもウィーン少に次ぐ知名度ではなかろうか。
そして、CMだのドラマの主題歌だのでも使われてるので、ひょっとしたら歌声を耳にした人の数で言えばウィーン少を上回るかもしれない。
まだ歴史の浅い少年合唱団がなぜこんなに急に大躍進したのかといえば、ウィーン少と真逆をいく戦略が見事に当たったからだろう。
ウィーン少の良さは、そのストイックさだと思う。
どれだけ時代が移り変わっても、「合唱」の基本姿勢は変わらない。
勿論ポップスを歌ったり、コンサートでも面白い趣向を取り入れたりはしているけれど、どこか弾けきれないというか(そこが好きなんだけど。笑)、合唱というスタンスから大きく逸脱することはない。
どんなに突出したソリストでも、基本的に歌以外での特別扱いはせず、あくまで生徒の一人として扱う姿勢にもウィーン少のストイックさがあらわれている。
その分彼らの歌声は飾り気がなく、清々しい。
少年合唱団の「王道」というか、正統派をいっているのがウィーン少。
同じ土俵で対決しようとすると、後から出てきた少年合唱団はどうしても不利だ。
ただでさえ声変わりがあってメンバーが固定しない少年合唱団。
実力的にウィーン少を一時期凌駕したとしても、「ウィーン少年合唱団」が既に持っている知名度とブランドに対抗するのは並ではない。
(ただし個人的なたわごとだけど、ウィーン少がコアによって、または年代によって実力的にムラが大きいのはなんとかならないものか…。
思うに、在籍できるのが四年間という短い期間でしっかり区切られていることと、先生の入れ替わりがあることが歌声が安定しない原因ではないだろうか。
同じ指導者にずっとついているテルツ少年合唱団なんか、いつ聴いても“のびのび元気いっぱい”っていうカラーで定着してる気がする…)
対してリベラ。
最初は“セントフィリップス少年合唱団”という名前でスタートしたものの、途中で“エンジェルボイセズ”というより大衆的な名前に改名。
そして更に“リベラ”という、少年合唱団と一線を画すような現在の名前になった。
リベラの特徴は、明確な意思のもとに、“イメージが作られている”ところだろうか。
プロデューサーのブライズマンがきちんとコンセプトを作って育てているのだろう。
あの天使を思わせる純白のローブや、神秘的な振付、そして一人ひとりにマイクをつけて、声を重ねて響かせることによって、まるで教会で声が反響しているかのような神聖な雰囲気を作り出す。
どこまで指示してるのかは分からないけど、少年達の歌ってるときの微笑や、逆に完璧な無表情など、少年達もしっかりとそのコンセプトを守っているように思える。
楽しそうだったり、緊張でこわばってたり、一人ひとり自由な表情で歌っているウィーン少とは対照的だ。
そして、リベラの場合低音部があって、在籍できる年齢が8歳から18歳までと広範囲なこと、また、メンバーが少なく、固定されていることからファンがつきやすいのではないだろうか。
ウィーン少は4グループに分かれており、1グループが大体25人前後。
ツアーにでるグループは毎年異なるため、同じメンバーが二度来日するということはほとんどない。
そして四年で卒業するため、ソリストになっても1~2年でもういなくなってしまう。
対してリベラの場合、声変わりしても低音部で残れるので、例えば誰かのファンになったとしたら、その子が成長してソリストになり、やがて声変わりして低音部に移行するまで、ずっと過程をみていられる。
別に誰かのファンじゃなかったとしても、これまでソリストを堂々とはっていた子が、徐々に声が出なくなり、やがてもっと年下の子にソロの座を譲り、低音部としてサポートに回る側になるのを見ることは、ボーイソプラノの儚さをより感じさせ、歌声の切なさを高める。
そして、なにぶん人数が少ないので、ちょっと動画めぐりをしただけですぐ歴代の主要メンバーの名前と顔が一致するようになる。
気に入ったメンバーができればその分愛着も増す。
(ちなみに私はジョシュの笑顔の虜…。ミニベンも好き。小さかったジョシュがソリストに成長して、声変わりして今ではそのポジションをミニベンに明け渡している…。儚い…
)
正統派ウィーン少と全く違うリベラだからこそ、同じ少年合唱でも住み分けに成功したのだろう。
そんなわけで、少年合唱団はウィーン少(とテルツ)以外ほとんど聴かなかった私、まんまとリベラにもはまっているという…(笑)
リベラの歌を聴いてると癒される。α派が出まくり…。
リベラのどこまでも甘い歌声。癒されるけど切ない…。
そしてその後にシンタロウ君の歌声を聴くと…。
寂しい気持ちがスコーン!!と抜けて、清々しい青空のような気分になる
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10120336
リジョイス!!
シンタロウ君の声いいよねぇ…(結局そこか)
凛々しくて、明るくて、前向きで。
シンタロウ君の性格とか知らないけれど、きっと心がそのまま声に現われているんだろうなと思わせるような、屈託のない、伸びやかでクリアーな歌声。
アレッドジョーンズまでいくと、安定しすぎててすごい上手いんだけど私の好みからはちと外れるんだけど、シンタロウ君の声はドストライク。
うまくて安定してるんだけど、どこまでいっても「少年」らしい、まっすぐさを失わない声がいいんだよね。
あーホッとする…![]()
私男声にはあまり興味ないんだけど(しかしなぜかうちに錦織健とジョン健ヌッツォのCDはある…)、シンタロウ君は、変声後の声も楽しみだったりする![]()
…ってなんの話だったっけ?(←オイ)
そうそう、リベラもウィーン少も、両方大好きってことね。(←適当なまとめ)
おまけ
動画で、大人になったアレッドジョーンズが、声変わり前の自分の声とデュエットしてる映像を見つけた。
おもしろかったので貼り付け↓(やっぱりボーイソプラノが好きだ...)
http://www.youtube.com/watch?v=5aP2FMuvwkk&feature=related
おまけ2
大好きな「I am the day 」の歌詞。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7292712 (ツベよりにこ動の方が高画質だ…)
間もなく生まれるその日
私は夜明け前の光
私はもうすぐ明ける夜
終わりであり、始まり。
私はαでありω
昼と夜、最初と最後。
永遠の輝き 聖なる栄光
いつまでも
間もなく始まるいのち
私は朝の新しい希望
私はもうすぐ明るくなる暗闇
私はのぼり、そしておちる。
私はαでありω
昼と夜、最初と最後。
永遠の輝き 聖なる栄光
いつまでも
間もなく生まれるその日
私は夜明け前の光
私はαでありω
昼と夜、最初と最後。
永遠の輝き 聖なる栄光
いつまでも
