今日はきりこと映画「君に届け」を観に行った。


川崎チネチッタで18:45から。


大人になってから漫画を読む機会はめっきり減ったけど、「君に届け」はいまだに買い続けてる漫画の一つだ。


いつだったか、新潟の祖母の家にいったとき、従姉妹の里和(中2…笑)がハマって読んでて、暇つぶしに借りたら超~ハマってしまい、東京に戻ってから速攻全巻大人買いしたという…苦笑


で、「これ面白いから読んでみー!」ときりこに貸したらきりこもハマって全巻購入し(笑)、今では新刊が出るたびに「あのシーンがあーだったこーだった」とガールズトークを繰り広げているアホOL2人組汗


実写版になると聞いて「こりゃ行くっきゃないでしょ!」と前々から約束してて、やっと今日観にいってきたにひひ


私は別に「実写版印象崩れるからやめて~」とは思わないし、俳優さんがイメージとかけ離れてても観るまでは文句も言わないし、映画は映画と割り切って楽しめるタイプだ。


実際今まで原作を知ってて観た実写版でも、「花より男子」とか「ラブコン」なんかは、ストーリーは原作と違ってもキャラ設定は漫画を割かし忠実に再現してたので結構面白く観れたし。


だがしかしビックリマーク


だがしかしっっっビックリマークビックリマーク


これはちょっとひどいんじゃなかろうか…ガクリガクリ


いや、多部ちゃんと三浦春馬君は悪くないよっむっあの大根揃いの学芸会映画の中では際立って演技上手かったよグッド!(あとちずちゃんとピンもそこそこ良かった。ジョーも良かった。爽子の両親役はさすがグッド!

悪いのは脚本よっビックリマーク監督よっビックリマークビックリマーク


気になった点、つらつらあげますが…。


①登場人物の解釈がちがーうっプンプン

主役の爽子&風早くんの性格が、原作と似て非なるものになっておる…。


まず風早くん。原作の風早くんは、確かに超爽やかだけど、爽子に対してだけは衝動的になったり熱くなっちゃったりするのだ。

気持ちのコントロールがきかなくなるみたいな…。


だから原作だと、爽子が噂を気にして風早君たちを避けたとき、思わず爽子の手を掴んで「噂なんかどうだっていい!」って叫んじゃったりするのだ。(いやーんかっこいーラブ


でも映画だと、ニコニコ笑って「逆の立場だったらどう?気持ち、相手に届くように頑張ってみなよ」的な、余裕しゃくしゃくの、単純にアドバイザーみたいな言い方…ガクリ


終始そうだった。トイレでのケンカのシーンでも、原作では自分が助けに行きたいけど、ここは自分がいっちゃ意味がないからってぐっとガマンしてたのに、映画ではまたもやニコニコ笑って「オレじゃダメだから~ブレンダキラキラ」みたいな…。


原作では、周囲から見たら風早くんの方がなんでもできて爽子をフォローしてるように見えて、実は、風早くんの方が、一人で頑張る爽子を尊敬しているのだ。


なのに映画では風早くんが単純なできすぎ君になっていて、一方的にうじうじはっきりしない爽子をフォローしてるだけ。

それも必死になって「支えたい!」っていう感情が見えてこず、ただのアドバイザーみたい…。


そして爽子。


これじゃーただの優柔不断ないい子ちゃんだよーガクリ


多部ちゃんの演技力で、表情とか原作にだいぶ近かったけど、なにぶん脚本が…ハートブレイク


とりあえず「お父さんが…」って出しすぎ。


原作だと「お父さんが…」エピソードは、クリスマス会にいけないときの理由1回だけだったのに(それも“お父さんが家族で祝うのを楽しみにしてるから”っていう理由があったのに)、映画だと「お父さんに早く帰る約束しちゃったからラーメン食べいけない」「お父さんが心配するからバス通学にするので一緒に帰れない」「大晦日はお父さんのコンサートがあるから初詣いけない」って…。


私がリアルに友達だったら、そんなにおとーさんおとーさん言うんならもう誘わんわっむかっってイラっとしちゃうけどな。


あと原作の爽子は、時間はかかってもちゃんと自分の気持ちを言うし、その場限りの咄嗟なこととか絶対言わないのに、「付き合って」って言われてびっくりしちゃって思わず断っちゃった…なんてことあり得ない。


映画と原作は別物だけど、それはストーリーの脚色はある程度は構わないっていう意味で、登場人物の解釈まで違ったらそれはもう根本的に別の話になっちゃうから、違うと思う。


②大根多すぎ&見た目かけ離れすぎ…ムムム


特にひどかったのが龍!!

見た目だけなら原作っぽかったけど、棒読みすぎて、龍がしゃべるたびに冷めた…ダウン

ぼーっとしたしゃべり方と棒読みは違うぞビックリマーク


あやねちんもかなり微妙だったけどまあ許容範囲として、くるみちゃんも演技ひどかった…。


そして演技だけじゃなく外見もかけ離れすぎなメンバー…。


くるみちゃん化粧濃い&肌荒れしてるしで、どう考えても学校で突出した美少女っていう設定にはムリがあった気がする…汗

そしてちずちゃんよりあやねちゃんの方が背が高いってのはあり得ないでしょ。容姿はともかく原作で強調されてる身長の設定位守ろうぜ…。(あと服装の好みも…。あやねちゃんの好きな服装ああいう感じじゃないよね?)


③いらんエピソードに「??」


龍の兄貴エピソードと、あやねちゃんの彼氏とのごたごたエピソードは一体何がしたくて出したんだろうか…。


あれ原作読んでれば「はいはい。あのエピソードちょっとつまんだのね」って分かるけど、原作読んでない人は完全に「なぜ??」ってなると思う…。


あのへん削って主役2人の両思いになるまでの過程をもっと丁寧に描いたほうが良かったんじゃ…。



④両思いに到るまでの心理描写が雑すぎ。


風早くんのあっさりとした告白にまず「ええっムンクの叫びあせる」ってびっくりし、その後すぐに「風早くんは自分を好きなんだー。でも頭真っ白になっちゃって断っちゃったー」ってなった爽子にもびっくり…。


原作の良さは、風早くんみたいな人が自分を好きになるはずないって爽子が卑屈に思い込んじゃってて、でもその気持ちを乗り越えてでも風早くんに気持ちを届けたいっていう心の成長の過程が魅力なのに、風早くんに好きって言われてあっさり納得しちゃうんじゃ…汗


そんでもって、ちずちゃんとあやねちゃんにちょっと説得されて、すぐに告白を断ったのを撤回して気持ち伝えようとする爽子にも萎え~ムムム


さらにその上風早くんに「風早くんのこと好き」って言ったら、すぐに笑顔になって「俺も好きだよ。夢みたいだ」って返した風早くんにもズッコケ…コテッ


オイオイ、ついこの間告白して「付き合うのは違う」って断られてるわけだから、「じゃあなんであの時断ったの?」とか、「龍のこと好きって言ってたみたいにクラスメイトとして好きってこと?」とか、間になんかあるだろうが…。


タイトル「君に届け」なのに、やたらあっさり届いたなっていう脱力感が…。


と、つらつら文句を書いたけど、良かったところもあったので、そちらもちょっと。


①風早くんの髪型。


髪型に関してだけは登場人物みんな割りと原作に忠実だったよね笑


漫画の風早くんの髪型が爽やかで超好きなんだけど、三浦くんもかなり忠実に再現されてた。

あの髪型かっこいいーラブ


あと制服のニットのベスト姿個人的に超ツボ!!

ブレザーを脱いでニットのベストとかニットのカーディガンとか、知的でかっこいいー!(スーツでも同じ)


②告白のシーンの風早くんの返答。


さっきありえないと書いた告白の描写だけど、台詞は良かった。


「風早くんのこと、好き」って言った爽子に対しての返事。


「俺も黒沼のこと、ずっとずっと好きだよ」


きゃーっキャハハ


ポイントはね、「ずっとずっと好きだったよ」じゃなくて、「ずっとずっと好きだよ」の現在進行形!!

「ずっと好きだったよ」も勿論過去~現在を指すんだけど、「ずっと好きだよ」って今までも好きだったし今も好きだしこれからもずっと好きだよっていう未来まで含まれてる感じ??


きゅんすぎるラブラブ



③冒頭の桜のシーン。


出会ったときに、風早くんが爽子の髪についた桜を何気なくとってあげるところ。


あれ普通初対面の人にやられたら「何すんだいっ!」ってなるけど、三浦くん位イケメンで爽やかな人にしてもらったら一気に「惚れてまうやろ~~~~鼻血」だよね笑


冒頭からきりこと2人でニヤニヤしてしまったシーンだ音譜



映画自体ははっきり言って駄作だったけど、それなりにときめきシーンはあったのでまあヨシとしよう。(←何様)


帰りがけ、きりこと「あのシーンは良かった」「あのキャスティングはないわ」とかきゃっきゃきゃっきゃ盛り上がれたのが楽しかったしニコニコ


キュン映画、女友達と観にいくのいいねラブラブ楽しいラブラブ


おまけ


良いとか悪いとかいうより完全に好みですが…。


主題歌はスピッツが良かったな。

ちょっと爽やか恋愛映画にしてはボーカルの声がくどかった…ハートブレイク