今日は毎年恒例夜桜能を観にいってきた。

靖国神社で18:40から。


去年は残念ながら雨で日比谷公会堂になったので、二年ぶり。


相変わらず靖国の能楽堂前の桜はすごい。

四方八方から花をまとった枝が空を覆いつくし、まるで桜の天井のよう。


ティアドロップス☆☆
ああ全然分からない…。この100倍はキレイなのに…。


まずは火入れ式。

どこからともなく笛が鳴り響き、厳かな雰囲気の中舞台の両端にかがり火がたかれ、桜が青くライトアップされる。


なんていう幽玄の世界。


最初に舞囃子があり、次に和泉流、万作一門による狂言「鎌腹」。


萬斎さんラブラブラブラブ


シテ(主役)は万作さんで、萬斎さんは女房役だった。

萬斎さんの女役めずらしい…。何度も公演観に行ってるけど初めてかも。


女役だと…お顔が見えない…謡もない…クスンしょぼん

でも相変わらず美声。


萬斎さんの狂言の舞台観ると安心する。


めまぐるしく時間が過ぎて情報も次々と変わっていく中、いつ来ても良い意味で変わらない揺るぎないものって、それだけでほっとする。


技術に限らず、人間性であれ気持ちであれ、「揺ぎない」ってとても強くて稀有なものだと思う。

私も、揺るぎない人間でありたい。


伝統芸能の良さはそこにあるのかもしれない。

時代が変わっても変わらないもの。


人間に対する温かな眼差しや、自然や神秘的なものに対する畏敬の念。


能ではほとんどと言っていいほど幽霊だの物の怪だのが出てくるけど、そういうものを当たり前に登場させているところが、かつての日本人の「共存」性を表していると思う。


西洋では幽霊などは畏怖の対象だったり、もっと分かりやすい悪役みたいなものだけど、能での幽霊は普通の人間と同じように人格を認められ、違和感なく主役をはっているし(笑)


そういうのって日本の良さだよなぁ…。

最近失われつつあるけど、海外の食事や文化など抵抗なくなんでも受け入れて日本風にアレンジしてしまうところなど、日本人が持つ共存性の表れではないだろうか。


っていつもの如く話ずれまくり…^^;


とりあえず狂言、心温まるなぁ…。

要所要所で沸き起こるさざなみのような笑いが心地よい。


休憩を挟んで能「三輪」。


狂言は単独でも観にいくけど、能は基本的には萬斎さんが出る狂言の舞台にくっついてるものしか観ない。(もともとは狂言の方が能の幕間に演じられてたものなので逆かもだけど)


能は何度行っても何言ってるか聞き取れないんだこれが…。


一番最初に観にいったときは親友ののんちゃんと一緒だったけど、終わった後、

「う~ら~め~し~や~ってとこしか聞き取れなかった…」

「私も…」

と白状しあったものだ。


一応事前にあらすじを読んではいるのだけど、あらすじが分かっていても何を言ってるのかさっぱり聞き取れない。


萬斎さんが本で、「能は物語を理解しようとするのではなく視覚的に楽しめば良い」と語っておられたのを読んでからはもう聞き取る努力すら放棄した(笑)


毎回今がどんなシーンなのかはさっぱりだけど、あの雰囲気、演者の声、動きは結構好きなので、割と飽きずに観られる。


今日の能は梅若玄祥の「三輪」。

いつもどおりあらすじを読んだけど、今回はあらすじの意味すらわからなかった…。(私の頭が弱いのか?)


あらすじ↓

和国(奈良県)三輸山の麓に庵室をかまえている玄賓僧都のもとへ、毎日樒〔しゅみ〕と閥伽〔あか〕の水を持ってくる女があります。今日も、この淋しい庵を訪れた女は、罪を助けてほしいと、僧都にたのみます。そして、秋も夜寒になって来たので、衣を一枚いただきたいといいます。僧は衣を与え、女の住家を尋ねると、「わが庵は三輪の山もと恋しくば、とぶらひ来ませ杉立てる門」という歌があるが、その杉立てる門を目じるしにおいでなさい、といいすてて、姿を消します。

<中入>

里の男は宿願のため三輪明神に日参していますが、今日が満願の日に当り参詣すると、御神木の杉の枝に一枚の衣が掛かっています。見ると玄賓僧都の衣なので、不審に思い、早速僧都に知らせにやって来ます。僧都が、この者に勧められて神前に来て見ると、いわれた通り、自分の衣が掛かっており、その裾に一首の歌が書いてあります。それを読んでいると、杉の木陰から御声がして、女姿の三輪明神が現われ、神も衆生も救うためしばらく迷い深い人間の心を持つことがあるので、罪を助けてほしいといい、三輪の妻問いの話を語り、天照大神の岩戸隠れの神話を物語って神楽を奏しますが、夜明けと共に消えてゆきます。



どゆこと??

意味分かる人~パー


しーん。


三輪が始まる前の休憩中、スタッフの人が後ろで話してるのが聴こえてきた。

「三輪は、神が正体を隠して人間のもとに通ってくるんです。その人は相手を神と知らずに契りを交わしていたっていう、ちょっと神秘的な素敵な話なんですよ。」と。


えっと…上のあらすじを要約するとそういう話なの?

男のもとに来た女性は三輪明神で、三輪明神と男は契りを交わしたと。

恋しかったら「三輪の山のふもとにきて」って言われて、行ってみたら貸した服がかかって三輪明神が姿を現したってこと?

ん?でも三輪明神は男でしょ?訪ねてこられた方もお坊さんだから恋愛ご法度だよね。


スタッフの人がいってたのは、三輪の妻問いの神話の方の話なのかな。

人間の女と契りを交わした三輪明神が恋に惑い、坊さんのもとに罪を許して欲しいと救いを求めにきたと…。

うーんこっちの方がそれっぽいけど。


えーっと…汗

よしっ、あらすじ放棄っっ!!!(契り契り言い過ぎだし。笑)


「三輪」、今回も何言ってるのかさっぱりわからなかったけど、飽きずにみれた。


美しいわ~梅若六郎さん…じゃなかった玄祥さんキラキラ


舞をみてるだけでうっとり…。


何度か風が強く吹いて、桜の木がざわざわ音を立てて、その中で毅然と神を模して舞う姿、この世のものとも思えない幽玄な世界だった。


それにしても一昨年はもう満開だったので、舞台の間もひっきりなしに花びらが桜の雨ように降り注いでたものだけど、今年はまだ9分咲きなので、どんなに強い風が吹いても花びらが全く落ちない。


前にきいたことがある、桜は最後の花を咲かせるまで決して散りはじめないと。


地面に置いといた私のお弁当箱入りのバッグまで飛ばされたのに、まったく散らない花びら。

自然って不思議。


美しかった。夜桜能。


来年もまた来よう。


さて、明日で今週も終わり!!

今週は夜更かしが続いて眠いけど…明日はリポD飲んで乗り切ろう!(ああ現実…)




ティアドロップス☆☆
本当はこの200倍はキレイなんだけど…。