「パンク侍、斬られて候」とにかくすごい話…… | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

パンク侍、斬られて候 (角川文庫)/角川書店


すごい展開:51515151 /5
笑:48484848 /5


町田康さんの
「パンク侍、斬られて候」を読みました。


牢人は
盲目の娘を連れた男
切り捨てた。

長岡主馬は牢人になぜそんなことをするのかと
問いただすと、牢人は
腹ふり党という藩を危機に
陥れるかも知れない宗教団体について
語りだした。



読書会のちゃありぃ氏に
お借りしました。
ありがとうございます。

今回もものすごいお話でした。

いかにもな悪人が盲目の娘を連れた
旅の男を斬り、それを見咎めた侍が
声をかける……
いかにも時代劇のオープニングっぽい
シーンから一転、期待通りの
町田節がスタートします。

腹振り党というわけの分からない
宗教団体が登場し
何だか情けない感じの登場人物たちが
右往左往でもうむっちゃくちゃ。

コントのようであり
どことなく深遠。

ばかばかしい展開なのに
ふと「人間って実際こんなんだよなー」と。

今回も面白い作品でした。
ちゃありぃさん、いつもありがとうございます。