「百蛇堂」不気味ですね | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

百蛇堂<怪談作家の語る話> (講談社文庫)/講談社


怖い:ホラーホラーホラーホラーホラー /5
ミステリ:ぎゃーーぎゃーーぎゃーー /5


三津田信三さんの
「百蛇堂」を読みました。


編集者でもあり、
作家でもある三津田信三は
とあるパーティの後
龍巳美乃歩と名乗る
不思議な男に声をかけられた。

彼は自身の過去の体験を
描いた小説を書くという。

その内容が
三津田の実話怪談の企画に
マッチしていたため
興味を抱くが……。



先日読んだ「蛇棺葬」と
つながる作品です。

こちらの作品の中で
「蛇棺葬」が作中作のような
位置づけになりますかね。

不思議な男・龍巳が書いた
小説「蛇棺葬」の内容について
作者と同名の作家・三津田さんと
その友人たちが調べようとするのですが、
その「蛇棺葬」を読んだ人々の間で
気味の悪い出来事が起こり始めます。

その”気味の悪い出来事”というのが
また、おっそろしい描写の連続。
完全にホラーですね。

そんな中で
三津田さんと友人たちが
様々な考察・推理に基づいて
解決に向かうかのように思われて
驚きのラスト、でした。

「蛇棺葬」の巻末と合わせて
作家の柴田よしきさんの解説も
面白かったです。

ウィキペディアで見たら
この三津田さんが主人公のお話は
シリーズみたいになってるんですね。

この話の後にまだ続くみたいですが、
どうなっちゃうのかしら……。

その前に、「
忌館 」「作者不詳」も
チェックしておこうと思います。

面白かったですが、
しばらく夜道が怖いですね。