「TOKYO 0円ハウス0円生活」すごい生活! | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

TOKYO 0円ハウス0円生活/大和書房

わくわく:ワクワクワクワクワクワクワクワク /5
考えさせられる:001001001 /5

坂口恭平さんの
「TOKYO 0円ハウス0円生活」を読みました。
読書会で紹介されていた
本です。


こちらは学生の頃から
路上生活者の家に
興味を示し調査を続けていた
坂口氏による
路上生活の達人”鈴木さん”に
密着したレポートです。

鈴木さんの生活はシンプルで
ありながら、かなり充実していて、
通常”路上生活”という言葉から受ける
印象とは全く違いました。

家の解体・組み立てが出来るのに
照明・テレビ・ラジカセ完備、
お風呂・料理も出来るようになっていて、
夏の暑さや冬の寒さへの
対応も万全なのです。

そこでおいしいものを食べて、
人々とのコミュニケーションを大切にし
洋服も電化製品を使うためのバッテリーも
自転車も0円で手に入れてしまっています。

アルミ缶集めの仕事も
「集めに行かないと困る人がいる」と
決められたコースできちんとこなしていますし、
その人柄からか、鈴木さんのために
アルミ缶をとっておいてくれる人も。

坂口氏も触れていますが、
本当にシンプルで自分の手に収まる生活って
いうのですかね。
全部自分で何とかできる手作り感に
驚きます。

現代の普通の家だとインフラで
困ったことがあれば
業者さん呼ぶしかないですし、
全然手に収まってないんですよね。

すぐに解体も出来ないから
大地震とか、土地に
すごい問題がでたとき(地盤沈下とか?)
もうどうすることもできないですしね。

坂口氏がこの0円ホームに
惹かれるのもすごく分かりました。
鈴木さんの家に学ぶ点は多いですね。

ただ、そうはいっても
なかなかこの便利な生活は
手放せないのですけども。