「名前探しの放課後」ドキドキの青春ミステリ | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

名前探しの放課後(上)(下) (講談社文庫)/講談社
      


青春:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5
どんでん返し:笑2笑2 /5


辻村深月さんの
「名前探しの放課後」を読みました。


高校1年生の依田いつかは
寒い冬の朝、ある人物の自殺を知らされる。
遺体は霊峰の下に広がる
湖に浮いていたそうだ。

ふと、気づくと彼は
その人物が自殺する3ヶ月前に
タイムスリップしていた。
だが、その自殺した人物の名前や
詳細が全く思い出せない。

いつかはその人物の名前を探すべく
活動を開始する。



辻村さんの長編シリーズ、
ようやくここまで読み進めました。

とりあえず、
人物がリンクしている
主な長編はここまででしょうか。

今回も「スロウハイツの神様」や
「ぼくのメジャースプーン」など
過去作品の登場人物が
隠れていて楽しめましたよ。

3ヶ月というほんの少しの間を
タイムスリップしてしまった
依田いつかくんが
未来で起こる自殺食いとめようと
仲間たちと悪戦苦闘するお話です。

肝心の自殺者の名前が分からず
フーダニットっていうんですかね
そんなミステリ要素もおもしろい作品でした。

辻村作品独特のどんでん返しも
用意されているので
あまりごちゃごちゃ書くと
ネタバレしてしまいそうで
怖かったりします。

こんな青春満載の
辻村さんのミステリ長編が
もっと読みたいですねー。