「夢を売る男」衝撃的な内容で一気読み | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

夢を売る男/太田出版


衝撃:ぎゃーーぎゃーーぎゃーーぎゃーー /5
一気読み:食食食食 /5


百田尚樹さんの
「夢を売る男」を読みました。


牛河原勘治は丸栄社の
敏腕編集長だ。

原稿を募集し、
大賞を逃した作品を
作者に金を出させて、
出版するのが主な仕事だ。

牛河原は金が出せそうな作者を選び
言葉巧みに出版に誘い込む。



作り話か本当なのか
なかなか衝撃的な内容の
お話でしたよ。

日本には自分の本を出版したいと
思っている人が
たくさんいるんだそうです。

それをカモにした商売をするのが
丸栄社という出版社で、
自費出版とは少し違ったスタイルで
作者にお金を出させ
ガンガン儲かっていくわけです。

敏腕編集長・牛河原が
言葉巧みに作者を転がしていく様子は
恐ろしいながらも、
ちょっと爽快に感じてしまう自分がいたりして。

しかし、今回主役の牛河原さん、
ちょっと意外な一面も
あったりするんですよ。
そこはこの作品の救いですかね。


ところで、この怪しげな会社、
実は他作品「錨を上げよ」の主人公・作田さんが
社長なのですよ。
ここでもすごい商売を考えたようですね。

恐ろしいながらも
一気に読めてしまう作品でした。
おもしろかったです。