「リカーシブル」苦いですね。 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

リカーシブル/新潮社

怖い:02020202 /5
やりきれない:001001001 /5


米澤穂信さんの「リカーシブル」を
読みました。


父親の失踪にともない
引越しをすることになったハルカは
血のつながらないママに
気を遣う日々を過ごしていた。

そんな中、弟のサトルが
突然、未来と過去が見えるかのような
発言をする。



米澤作品の「ボトルネック」が
やりきれなくてトラウマだったのですが
あえて読んでみました。

帯に「ボトルネックの感動ふたたび」と
書いてあったので
あれがふたたびか、と
ちょっとドキドキ。

確かにボトルネックっぽい
主人公の居場所なさは
苦さ満点です。

はじめて訪れた町が
抱えている秘密が少しずつ分かってくる
後半がおもしろかったですね。
そしてちょっと怖い……。

結末が物足らない気がしましたが、
ボトルネックよりは
希望が見える気がして
こちらの方が好きですかね。