- 旅猫リポート/文藝春秋
涙: /5
猫かわいい: /5
有川浩さんの「旅猫リポート」を
読みました。
交通事故に遭い
大怪我を追った僕は
一人の人間の顔を思い出し
彼に助けを求めた。
宮脇悟はかつて飼っていた猫に
そっくりの猫と出会い
ナナと名付け、一緒に暮らし始める。
しかし、よんどころない事情により
ナナを手放さなくてはならなくなった。
これは、ズルいですね。
動物があんなことやら
こんなことやら――
絶対泣かされるに
決まってるじゃないですか。
主人公の猫は
「7」という字に曲がった
かぎ尻尾のため「ナナ」という
名前を付けられてしまったオス猫ちゃんです。
事情があり、
飼い主の悟はナナを里子に
出そうとするわけなのです。
描き出される悟とナナの
親密さが涙を誘います。
しかし、ベタなテーマなのに
切ない文章でがっつり泣かせにくる技は
さすが有川さんって感じですね。
猫視点の文章も
かわいらしくて見所かも……ですよ。