「旅猫リポート」泣かされる | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

旅猫リポート/文藝春秋

涙:000000000000 /5
猫かわいい:47474747 /5


有川浩さんの「旅猫リポート」を
読みました。


交通事故に遭い
大怪我を追った僕は
一人の人間の顔を思い出し
彼に助けを求めた。

宮脇悟はかつて飼っていた猫に
そっくりの猫と出会い
ナナと名付け、一緒に暮らし始める。

しかし、よんどころない事情により
ナナを手放さなくてはならなくなった。



これは、ズルいですね。
動物があんなことやら
こんなことやら――
絶対泣かされるに
決まってるじゃないですか。

主人公の猫は
「7」という字に曲がった
かぎ尻尾のため「ナナ」という
名前を付けられてしまったオス猫ちゃんです。

事情があり、
飼い主の悟はナナを里子に
出そうとするわけなのです。

描き出される悟とナナの
親密さが涙を誘います。

しかし、ベタなテーマなのに
切ない文章でがっつり泣かせにくる技は
さすが有川さんって感じですね。

猫視点の文章も
かわいらしくて見所かも……ですよ。