- 海賊とよばれた男 /講談社
感動: /5
背筋が伸びる: /5
百田尚樹さんの
「海賊と呼ばれた男」を読みました。
終戦とともに国岡商店店主・国岡鐡造は
多くのものを失い、借金を負った。
しかし人員整理をすすめる提案に- 鐡造は「ひとりの馘首もならん」と
言い放つ。
千人もの店員は鐡造にとって
残された大切な財産だった。
従来の石油を扱う仕事がない混乱の日本で
鐡造は農業、漁業、ラジオ修理と
どんな仕事でも請け負った。
出光興産の創業者である
出光佐三さんをモデルにした
ノンフィクションです。
登場人物の名前は変っていますが
主人公の経歴、
日章丸事件等の歴史上の出来事などは
そのまま描かれているようですね。
(ウィキペディアで見る限り……)
しかし感動の長編でしたよ。
正直、経済とか歴史とか
かなり弱いんですが、
夢中で一気読みしてしまいました。
国岡鐡造さん、アツいです。
器が大き過ぎて
自分が豆粒になった気分ですよ。
自分や自分の会社の利益のみを見ず
日本を、果ては他国の民衆の幸せを願う。
まぁ、願うまでなら私もしないことはないですが、
鐡造さんは圧倒的スケールで実行しちゃいます。
でかいです。
でかすぎる男ですよ。
うーん、こんなにすごい人物がいたとは、
ウソみたいですが、
本当の話なのですね。
自分も豆粒ながら頑張らねば、
と背筋が伸びる思いでした。