- 魔性の子 十二国記 (新潮文庫)/新潮社
ホラー: /5
ドキドキ: /5
小野不由美さんの
「魔性の子」を読みました。
広瀬は教生として
母校である男子校へ行くことになった。
恩師の後藤は相変わらずで
居心地のよい化学準備室の雰囲気も
そのままだ。
しかし、広瀬が受け持ったクラスに
一人、変った生徒がいた。
彼、高里は「祟る」のだと噂され
その不自然な存在感に
広瀬はひきつけられた。
「月の影 影の海」に続き、
新装版で再読です。
こちらは十二国記シリーズの
0巻目と聞きますが、
一番初めに読み忘れたので、
あえてここで読んでみました。
ちょうど十二国記2作品目が
この「魔性の子」に出てくる男子高校生・高里くんの
幼い頃の話なんですよ。
ファンタジーな
十二国記と打って変わって
こちらはホラーな雰囲気です。
教育実習中の広瀬先生は
クラスで異様に浮いている高里くんが
気になって仕方ないのですが
ある日、彼の周りで立て続けに
人が死ぬことに気付いてしまいます。
その描写がまた
グロさあり、追い詰められるような恐怖ありの
ホラーな展開。
実際に彼が何かをしているわけでは
なさそうですが、
陰惨な事故や事件が連続する。
なぜだー!
って詳しい答えは
十二国記の中なのですが、
このお話だけでも一応完結してます。
十二国記の世界観を
先に知っているので
そう思うのですが、
もしかしてこの作品だけを読んだ場合
「???」って感じなのかしら。
また順番を
変えて読んでみたいですね。
おもしろかった……。