「鍵のかかった部屋」今回もお笑い路線で第3弾 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

鍵のかかった部屋/角川書店(角川グループパブリッシング)

笑:48484848 /5
密室:5151 /5

貴志祐介さんの
「鍵のかかった部屋」を読みました。


『佇む男』
 日下部雅友は新日本葬礼社の社長・大石と連絡が取れないことに
 胸騒ぎを感じていた。社長は末期の膵臓ガンだったのだ。専務の池端と
 社長がこもっているという山荘へ向かったが・・・・・・。

『鍵のかかった部屋』
 会田愛一郎は刑期を終え、自分に懐いてくれていた甥と姪に会いに行くことにした。
 死んだ姉の再婚相手である高澤に招き入れられた会田は引きこもりで部屋から
 出てこない甥が気にかかった。

『歪んだ箱』
 杉崎は近々結婚を決めていたが、新居として購入した家がひどい欠陥住宅で
  あったことに憤りを感じていた。それは新愛工務店の社長竹本に殺意を
  抱くまでになっていた。

『密室劇場』
 かつての殺人事件で存亡の危機を迎えていた劇団「土性骨」は「ES&B」と
  名を変えて再生を目指していた。新作お披露目に招待された榎本と純子は、
  またもや奇妙な殺人事件に居合わせてしまう。



硝子のハンマー」「狐火の家」に続く
防犯ショップ店長の榎本径と
弁護士青砥純子のコンビによる
密室トリック満載の作品、第3弾です。

前にコメント欄でドラマ化したら
面白そうという話題が出てましたが
本当にドラマ化してしまって、
図書館の予約待ちがちょっと長かったです。

相変わらずのお笑い路線で
貴志作品の中で異色に感じますが
だいぶ慣れて楽しくなってきました。

表題作の「鍵のかかった部屋」では
悪の経典」で大活躍のハスミンを
コンパクトにしたみたいな人が出てましたね。

カラスをやっちゃってるエピソードにデジャヴを
感じてワクワクしちゃいましたよ。

今回もすごい変な密室がいっぱいでしたが、
楽しかったです。

正直なところ
榎本さんのキャラクターが
未だにつかめないのですが、
次回作も期待してます。