「奇面館の殺人」本格推理にワクワク | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)/綾辻 行人


ドキドキ:ワクワクワクワクワクワクワクワク /5
本格感を満喫:あったか気分あったか気分あったか気分 /5



綾辻行人さんの
「奇面館の殺人」を読みました。
館シリーズの9作品目です。


鹿谷門実は自分にそっくりな作家
日向京助から妙な頼み事をされた。

とある会合に日向京助になりすまして
参加して欲しいというのだ。
会合に参加しただけで、
主催者から謝礼金200万円が支払われるらしい。

会合の場所があの中村青司が
設計した館であることを聞き、
鹿谷はその頼みを受けた。



中村青司が設計した
特徴的な館で殺人事件が
起こるというこの「館シリーズ」、
かなりお久し振りです。

最後に読んだのは
ブログはじめる前だったので、記事がないですが、
「本格推理」を楽しめるシリーズで大好きです。

今回も異様な館です。
仮面がいっぱい。

集まった人たちも仮面を被り、
同じような服を着て、
同じ歳で、同じ背格好、
そして、殺人。
そしてそして、雪に降り込めらる、と。

ワクワクしますよ。

主人公の鹿谷があれこれ推理するわけですが、
次々と判明する事実に
揺さぶられます。

「これはこのパターンだな」って
目星をつけても
読者の心理を見透かしたように
するっとかわされる。

綾辻氏の手のひらで
コロコロしてしまった一冊でした。