「先生の隠しごと」(僕僕先生5)先生もいろいろあったんですね | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

先生の隠しごと―僕僕先生/仁木 英之




案外深いです:☆☆☆ /5


先生の過去が……:!!!!!!!!! /5






仁木英之さんの


「先生の隠しごと」を読みました。


僕僕先生シリーズの第5弾です。






異民族が差別されることなく


自由に生きる理想の都・ラクシアを


訪れた王弁たち。


誰もが敬愛する王・ラクスの話を


興味深そうに聞く僕僕の態度が


王弁はおもしろくなかった。





そしてとうとう僕僕が


ラクスと結婚すると言い出し――。






「先生、本当に結婚しちゃうんですか……」


という帯にちょっとドキドキで


読み始めた第5弾でした。




本当に結婚しちゃいましたが、


なかなか奥が深い先生の事情でした。




長く生きると仙人様でも


人生いろいろですね。




今から思い返すと、


1冊目の甘々な展開が


ウソのようです。




しかし序盤の蚕嬢と茶風森のエピソードが


僕僕と王弁の関係を比喩しているのかなと


勝手にいいように思い込むことにしました。




がんばれ、王弁。






理想を追うラクスという王様も魅力的です。


歴史とのリンクもおもしろいですね。




新しい仲間が加わったり、


劉欣の「実はいい人」っぷりが発揮されたり、


すっかり元気な薄妃の様子など


今回も読み応えがありました。




ただ、新しく一緒に行動している


蒼芽香という女の子、


かわいいのですが


今のところとっても影が薄いです……。




がんばれ、蒼芽香。