「蒼路の旅人」皇子、幸薄い | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

蒼路の旅人 (新潮文庫)/上橋 菜穂子

壮大:☆☆☆☆ /5

ドキドキ:ワクワクワクワクワクワク /5



上橋菜穂子さんの

「蒼路の旅人」を読みました。


新ヨゴ国の皇子チャグムの

「旅人」シリーズ第二弾? でしたか。



サンガル王からタルシュ帝国の攻撃に

対する援軍をもとめる親書が届いた。


皇子チャグムを疎ましく思っている帝は

チャグムの後ろ盾である

海軍大提督トーサを送り込もうとするが、

チャグムはそのサンガルの親書そのものに

違和感を感じ、

とうとう父である帝に

決してしてはならぬことをしてしまった。



女用心棒のバルサが大活躍する「守人」シリーズと

連動している「旅人」シリーズです。


相変わらずの

ドキドキ連続でした。


今回は新ヨゴの皇子チャグムが

何の後ろ盾もなくなり

単身サンガルに捕われてしまいます。


皇子なのに

薄幸です。


しかしその逆境の中でも

彼の真っ直ぐで優しい性格が

人々の心を捕らえ

味方につけていく様子は

いっそ爽快ですね。


ラストはかなり続きが気になる感じに

なっていました。


これは

いよいよ「守人シリーズ」と

「旅人シリーズ」が最終局面に

向っているということでしょうか。


あ、答え言わないで下さいね。