「GOSICK」新しくも懐かしい | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)/桜庭 一樹

かわいい:かんどーかんどーかんどーかんどー /5

雰囲気が好き:食食食食 /5



桜庭一樹さんの

「GOSICK」を読みました。

ブログ友達のnaminnieさんに

触発されました。



1924年、ソヴェール王国の

名門学園、聖マルグリット学園へ

極東の秀才・久城一弥(15歳)は

留学生として選ばれた。


授業へ参加しないクラスメイトの

ヴィクトリカはいつも

大図書館の最上階の植物園にいる。


人形のように整った顔で

パイプをくわえ、しゃがれた声で話す少女。


彼女の出世は謎だが、不思議な事件の

話を彼女に話すとたちどころに

解明してしまう頭脳の持ち主だった。



かわいらしい学園ものミステリでした。


こういう雰囲気、

とっても好きです。


昔のヨーロッパが舞台になっているので

古典知識のあまりない私でも

コナン・ドイル、アガサ・クリスティの

小説の舞台が連想されました。


大図書館の一番上にいて、

その存在があまり知られていない美少女

ヴィクトリカが探偵役です。


そして常に上から目線のヴィクドリカに

引っ張りまわされる少年

一弥がワトソン役というところでしょうか。


この二人のやり取りが

本当にかわいらしい。


いわゆる武士道精神というものなのかしら、

賢明にヴィクトリカを守ろうとする一弥と

それに徐々に心動かされているようなヴィクトリカが

本当にステキな感じですよ。


推理も面白いです。


徐々に容疑者が絞られてきて、

どんでん返し、という展開、

アガサクリスティの

「そして誰もいなくなった」を思い出します。


もちろん作品としては全然別物なのですが、

流れる空気、

緊迫感は近いものを感じます。


このクラシックな感じ

いいですね。

すごく好きです。