「見仏記」仏像見学は楽しいのかも。 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

見仏記 (角川文庫)/いとう せいこう

笑:ウケるウケるウケる /5

仏愛:ラブ☆ラブ☆ラブ☆ラブ☆ラブ☆ /5



Twitterのつぶやきにて、MisatoShikataさんより

オススメを頂いた

いとうせいこうさんとみうらじゅんさん(イラスト)の

「見仏記」を読みました。



いわゆる旅行記のような感じの

ユルユルな仏像見学(本書中は”見仏”と呼んでいます)
エッセーです。


いとう氏とみうら氏は2人で連れ立って日本全国

いろいろな場所にある仏像を見に行きます。


その様子をいとう氏による文章、

みうら氏によるマンガ(?)で描かれていて、

とても軽い気分で読めました。


特にいとう氏の視点から見た

みうら氏の奇行がおもしろいんですよ。


みうら氏は仏像への愛が高じて、

様々な奇行におよびます。


寝っころがって、仏像を仰ぎ見たり、

須弥壇(仏像が安置されている台)の周りを

走り回って「もう仏像メリーゴーランド状態!」と

大喜びしたり、

吉祥天をバーのママに例えて、熱弁をふるったり……。


常人の発想力では及ばないものを

見せ付けられました。


仏像にはあまり詳しくないのですが、

ちゃんとページの下のところに

注釈がついているので、初心者にも

内容が分かるようになっています。


”見仏”は別に堅苦しく考えなくても

いいなだ、とわかって、行ってみたくなりましたね。


みうら氏のように自分の世界で楽しめばいいんだなぁ。

なるほど、です。