「にょっ記」笑えます。 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

にょっ記 (文春文庫)/穂村 弘

独特の世界:AAAA /5

笑:ウケるウケるウケるウケる /5

ゆるい:☆☆☆☆ /5



naminnieさんのブログで拝見た、
穂村弘さんの「にょっ記」を読みました。



これは歌人・穂村弘さんのウソ日記や

詩的な文章、フジモトマサルさんの味のある

ひとこま漫画の挿絵付という、

いろいろ楽しめる内容になっていました。


とにかく笑えます。

公共の場で読むのは控えたほうがよさそうです。


日記の形態になっていて

4月1日から始まる短い文章の集まりなのですが、

歌人である著者の作らしく

各文章ひとつひとつが魅力的。


時折はさまれる「天使との会話」など

詩的な文章にハッとさせられます。


そしてこの作品全体としても

妙なおもしろさがあります。


あっさりと終わる内容がほとんどの中、

「うこん」と「ちんすこう」の語感の危うさについては

3日連続で語り続ける。


そして、ほとんどの文章が3行~5行なのに

ゆみかおるさんのプロポーションについては

3ページを費やしている。


このバランスも妙な

笑いをかもし出しています。



そしてエッセーの内容にからめた

フジモトマサルさんの漫画も

おもしろいです。


このカワウソみたいなキャラクターな

なんていうんでしょうね。

ホームページを探してみましたが、

名前分かりませんでした。


フジモトさんのホームページでは

イラストや漫画が載っていて

ちょっとおもしろかったですよ。

            → コチラ




穂村さん、面白すぎます。

他のエッセー(?)も読んでみたいですね。