ホラー: /5
ビックリした: /5
折原一さんの「タイムカプセル」を読みました。
中学の卒業記念にタイムカプセルを埋めようという
企画に参加したのはカプセルの負担金のこともあり、
担任の武田を含め9人だった。
「告!栗橋中学校・三年A組卒業生の選ばれ死君たち」
10年後そんな手紙がタイムカプセルのメンバーに
届けられる。
届けられるのも真夜中だったり、「選ばれ死」とワザと
不吉な文字を入れたりと悪質なものだった。
一体誰がそんなことをしているのか、
カメラマンになった石原綾香はメンバーの現在の
写真を撮るついでに調べ始める。
描写がなかなか怖かったです。
ミステリというよりはホラー小説といった感じです。
脅かす描写が多くて、確かに怖いのですが、
「犯人」や「謎」の扱いがオマケっぽいです(^^;)
雰囲気を楽しむオバケ屋敷的なお話でした。
もうちょっとミステリ要素に力が入っていたら
かなりおもしろくなったと思います。
漢字にたくさんルビがふってあったり文章が簡単で
やけに読みやすいと思ったら、「児童むけ」みたい?
すごく早く読めます。
折原さんの本ってやっぱり二転三転する話が多くて
面白いのですが、この話は二転三転してもたいして
ビックリしなかったです(^^;)
最後のタイムカプセルを開けるシーンは袋とじになっているの
ですが、すみません、
それほどの衝撃もなく……
ただラストまでの不気味な雰囲気は面白かったです。
後はもう残念、としか……(^^;)