「支那そば館の謎」京都好きです | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

支那そば館の謎 裏京都ミステリー (光文社文庫)/北森 鴻

tamaさんやかおりさんが食べ物関係の小説ということで

例に挙げていた北森鴻さんの本が読んでみたくて

「支那そば館の謎」を読みました。



京都、嵐山渡月橋から徒歩20分という観光客が

訪れにくい寺、大悲閣千光寺。そこで寺男として

雑務をこなすもと怪盗の有馬次郎はどういうわけか

よく事件に巻き込まれていた。


有馬次郎を「アルマジロ」と呼ばわってやめない女性記者の

折原けい、いつも絶妙なタイミングで助言をくれる住職、

「警部元気で暇がいい」税金泥棒の碇屋警部も大活躍(?)

の連作短編集。

有馬と折原行きつけの店「十兵衛」では連日事件の謎解きに

苦心する二人の姿と主人自慢の季節の絶品料理が並ぶ。



物語の小道具がかなり私好みでした(^^)

京都が舞台で、少し多めの笑い要素、季節の料理や

京の言葉……


京都好きです。

今年の冬に行ったら運よく雪の渡月橋を見れました。



この写真とったときは足の指が取れそうなくらい冷たくなって

本気でヤバいと思いました。

京都の冬、厳しいです。



雪の京都はきれいでした。

私の中の大悲閣の勝手なイメージ(↑)

京都好きな方ならどこの写真スポットかばれてしまいそうですが(^^;)


そんなわけで舞台、人物、料理は文句なしで好きです。

残念なのが、というか致命的かもしれませんが、

トリックや殺人動機が突っ込みどころ多すぎる(:_;)


そこまでミステリにこだわりを持っているわけではないのですが、

それでも犯人と動機、トリックが分かったときに釈然としない。

「なるほど!」のスッキリ感がない。

もっとそこに力入ってたらかなりおもしろいと思うんだけどなぁ。


登場人物はみんないい味出してましたが、

途中から出てくるバカミス作家の水森のキャラが濃すぎでした(笑)

バカミスというのはそのままバカみたいなミステリーらしいです。

途中からレギュラー人物として参加してましたが、

笑い要素でしかないです。

彼が登場しだしてから話がかなりおバカな感じになってきます(笑)

悪い意味ではないです、ただ笑い要素が約30%増しくらい。


さらに北森さんの本を読んでみたいなぁと思いました。

料理の表現が上手いし私好みの要素が多かったので

いい作品に出会える予感がします(^^)