「さいえんす?」理系作家のエッセイ | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

さいえんす? (角川文庫)/東野 圭吾


東野圭吾の「さいえんす?」

というエッセイを読みました。


2年以上前に出版されていた本で、

内容に当時のニュースの話題が多く、

「あったな、そんなこと」

と思ってしまうことばかりだった。

もっと早く読めばよかったなぁ。


題名の通り科学の話を主に

語っていますが、

スポーツや出版業界のことにも触れています。


理系作家って少数派なんですね。

私は理系こそいろいろ小説のネタとかあるものだと

思ってました。

実際、薬の開発をやっていた私は

「この薬、ミステリのトリックに使える!」

とか、仕事中にかなり妄想を

爆発させていました(笑)


このエッセイによると

作家さんって9:1=文系:理系

らしいです。


それから血液型性格判断への苦言……

著者は嫌いみたいですね。

科学的根拠のない決め付け、

とはいえ流行ってますよね。


今や職場、友達の間で

避けては通れない話題の一つでしょう。

社会人として

「その話題嫌いなんだよね」

じゃ、場がしらけちゃう。

どうしたもんですか。


最後に著者が今の出版業界を

憂える話題で締めてありました。

それは私にとってすごく耳の痛いお話。


「図書館やブックオフを利用することを、まかり間違っても、

     『賢い生活術』だと思ってもらいたくない」


と厳しいお言葉。


本が売れないと、

本を出版自体ができませんからね。

出版業界が衰退するなんて私も嫌です。

ごもっともです。


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