- 私が彼を殺した (講談社文庫)/東野 圭吾
- 「私が彼を殺した」
- という推理小説を読みました。
この小説はぼんやり読んでいてはいけません。
最後で後悔します。
何となく噂には聞いていましたが、
初めて読みました。
犯人を明かさない推理小説。
物語は後々容疑者となる三人の人物の
一人称をつなげたような構成になっています。
全員殺された人物を殺害する動機が十分です。
その上間違っていたら誰が殺していてもおかしくない状況です。
その構成も見事なのですが、
何より最後まで犯人を出さないという試みが天晴れ。
でもまぁ、正直気持ち悪いです。
「この人犯人かな」
って思っても結局正解が分からない。
2時間ドラマの最後見損ねた気持ち悪さ。
ちなみに推理の手引きが袋とじで付いてました。
袋とじって言うのが斬新でちょっと笑えた。