京都の不思議な漬物屋
今日、大阪に仕事で行って、午後から京都へ寄りました。京都現代美術館でのアンリ・カルティエ・ブレッソン展を観たかったからです。その帰り道、四条通の一角で樽を出して漬物を売っているおじさんを見つけました。最初はなんだか不気味な気がして通り過ぎたのですが、気になって戻り、とりあえず値段を聞いてみると、「よそより高いよ」という返事。「ただし、日本でいちばんうまい漬物だよ。有名な料理屋とかに出してるよ」と、おじさんは話し始めました。7、8種類の漬物のうち「どれがいい? 選んだ漬物の値段を教える」というので、「白◯菜」(既に聞きなれない名前だったので忘れました)というと、「これを葉っぱの部分を緑色に保って作れる漬物屋は他にはいない」と言いながら、味見をさせてくれました。たしかに、自然なおいしさがあります。「1,450円」と言われ、確かに高い、よその倍だな、とは思いましたが、一期一会だと思って、思い切って買いました。そしたら、「カブもね、普通の漬物とは味が違う。ちょっと酸味がある。酸味があるのに、葉っぱがくすまず緑色を保てる漬物屋は、他にはいない。女の人は好きだよ」と言い、「貴重だからね、なくなるよ」と続けます。お〜、さすが商売人は侮れない。これ以上は買えないので、そそくさとその場を離れてきました。写真でお見せしたいのですが、ブログが新しいシステムになって、写真の挿入の仕方がまだわからないので、とりあえず、今日はお話だけです。