上司の自慢話は、聞く気が中々起きないものです。
理由はおそらく、自分視点で自分のやったことが
いかに優れており効果を発揮したかを語るのでうん
ざりするのでしょう。
論理的に語るのではなく、論理を一つの物語として
展開することに、ストーリーテリングという名称が
与えられています。ストーリーで語る事により、感
情に訴えかけることができ、人を動かしたり、感動
させたりすることができるからで、リーダーにとっ
て必要な話し方です。しかし、いくら物語でも主観
の物語は感動を与えません。
では、すばらしいストーリーテリングはどういう
特徴があるのでしょうか。
一つは、サーバントリーダーシップ的に目線を下げ
て、一般の社員や人の努力がいかに会社に貢献する
かをストーリーで熱く語るものが感動を呼ぶように
思います。
ある社長さんは、長年協賛してきた地方都市のイ
ベントから撤退することを決意しました。ガバナー
や市長も招待し、最後のイベントパーティーが開催
されました。
長年の地方都市へのイベント協賛から撤退するに際
し、彼がスポットを当てて感謝し称賛したのは、地
方都市のカメラマンでした。イベントの立ち上げ時
から、最後のパーティーまで継続してイベントの写
真を撮り続けていたのです。継続してイベントに参
加していたのは、社長とカメラマンだったからです。
社長のスピーチが終わった後、社長とカメラマンに
対し、全員総立ちの拍手がなりやまなかったそうです。
注1 ストーリーテリング
ストーリーテリングとは、伝えたい事(抽象概念や
コンセプト)を、体験談やエピソードで伝え聞き手
に印象付ける方法です。企業のリーダーが、ビジョ
ンや理念を伝え組織改革を図ることに用いられるこ
とが多くなってきています。
注2 サーバントリーダーシップ
サーバントリーダーシップとは、ロバート・
グリーンリーフが提唱した考え方です。
支配型リーダ―シップと異なり、サーバントリーダーは、
奉仕や支援を通じて、周囲から信頼を得て、主体的に協力
してもらえる状況を作りだすリーダーを指します。