今年8月に還暦を迎え定年を迎えます。わたしの勤務する会社は定年は60歳、その後1年の単年度契約で最長64歳まで延長が可能です。ただし給料面は現役時代から5~6割カットが通常でそれ以上もらう人は部署責任者として継続しているものに限られます。
上役より延長してほしい希望を言われましたが、現在の給料体系ではやっていけるわけもなく今の生活を継続させるのであれば数年退職金の食いつぶしになることが予想されます。
給料だけ考えれば会社を変われば良いじゃないかと思われる方が多いですが、一度も会社を変わったことのないわたしは環境の変化に恐怖心さえ覚えるようになっています。一番怖いのは人間の目でしょうか、反対であれば『おっさん、それぐらい理解してくれよ』と言っていた方なので今度は言われる立場でじっと我慢しなければならないのでしょう。人に相談してみるとこの先数年しか働かないのだから環境が最悪であれば辞めれば良いと助言をくれます。それぐらい軽い気持ちであれば求人も気軽に応募できるのでしょうが、応募ボタンを押すに考えてしまいます。
35年以上同じ会社に勤務し上司に遣えてきました。営業で販売している商品を本気で好きになりこんなに会社のことを考えている人は私以外はオーナーぐらいであると思うくらい自負があります。それは土日買物をしていても当社商品が置いていただけると思えばお店の方と話をしたり、ご近所に自社商品を配って宣伝したりする、それは誰から言われたものではなく自分が好きでやっていることなのでしょう。次回訪問時に自社商品が並んでいると気持ちが良いと言うかすがすがしい気持ちになります。休日も会社のことを考えている役員が一体どれくらいいるか疑問に感じます。特に他社から来た役員は会議で『当社商品は・・・』という言葉を使います。当たり前ですが中身も理解していないのに幹部社員の前でそのようなでたらめな言葉が言えるなと感心しています。
その方が一生懸命当社に溶け込もうとしていたかもしれない発言にそのような思いを持っていたことが恥ずかしくなります。
あと半年以内に延長か転職かはたまた起業かを決断しなければなりません。ひとつしか道を選べないのであれば精一杯悩んで自分を決めた道を後悔なく信じて歩いて行きます。
