人事課の人、あるいは人事関連の方から、こんな質問をよく聞きます。
「人事を勉強したいのですが、どうすればよいですか?」
と。
まず、手続き関係を知りたいのならば、インターネットの情報で十分です。
給与計算の方法も同様です。
でも私のところに来られる人事関係者様は、そこが知りたいのではありません。
人事のプロになりたい方たちです。
次々に湧き出るかのような問題をスイスイと解決するだけでなく、会社が目指すものを実現し、あるいはコンサルを目指す方もいらっしゃいます。
そのような方が学ぶのなら、騙されたと思って次の方法を取ってください。
① 労務の基礎が書いてある本か、社労士受験用テキストをさらっと眺める。
→体系的に説明をしていることが多いので、便利です。
ただし暗記などは必要ありません。サラッと目を通すだけで十分です。
② 労働関連の判例集を買う
→しっかり読んでくださいね。
実際の事件と判決、その理由や解説が書いてあるので
すんなり頭に残ると思います
③ 実務で実践し、経験し、苦しむ
→このプロセスが抜けると、うすーい感じの人材になります。
短期離職を繰り返しても絶対に身につきません。
可能なら会社の中枢になる経験をできたら最高ですね。
重視したいのは、
② 労働関連の判例集を買う。
③ 実務で実践し、経験し、苦しむ
の2つです。
法律は骨格を決めただけで、実際の判断目安や論理的組み立ては、判例だよりなのです。
分厚い法律書を暗記するよりも、実戦で使えるのは判例集だと思ってください。
また、実務経験は必須です。
それも、人事課の平社員ではなく、最低でも人事課長クラスを5年以上。
なぜ?
それは、
管理職と一般社員では、
入ってくる情報量が格段に異なる
からです。
管理職でも上に行くほど、別物の濃い情報が入ってきます。
それを掴み、本質に迫り、可能な限り練り上げた対策や施策を出していく経験は、コンサルを目指すのならば、ぜひ積んで欲しい経験です。
でもとりあえず、判例集を買いましょうか。(^^)
経験と知識は車輪の両輪のようなもの。
いつできるかわからない経験を待つよりも、自分でコントロールできる判例集の購入から始めましょう。
いいですか?
これを読んだ30分以内に判例集を買ってくださいよ?
うざい?
いえ、とても重要なのです。
同じことを伝えても、10人のうち行動に移す人は2-3人もいるかどうか。
多くは、方法を知っただけで満足し、実践しません。
ここで判例集を買ったあなたは、人生が変わります。もちろん良いほうへ。
でも買わなかった人もご心配なく。
買わなければ何も変わらないだけです。3年後も、5年後も今のままです。
さてさて、私はいやらしい書き方をしましたね。
でも勉強の仕方って、意外に誰も教えてくれないんですよ。
あとはあなた次第。
プロになる道はお伝えしました。
数年後、すごい人として私に会いに来てくれると夢を見て、本日の話題はお開きといたします。