研修の効果はけっこう続く | 人事制度の鬼が語る!

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共創型の人事コンサルタント会社 ㈱チームグリーン です
人事制度構築、研修実施、採用支援がメインの分野です。
社員1,000名程度までの中小企業様を対象に、オーダーメイドの評価制度や給与・等級制度を作っています。

「あ、そう言えば、こないだの研修はどうだった?」

 

上司に聞かれたAさん、こう答えます。

 

「ああ、ま、いつもの研修でしたね。特に響くものはなかったですよ。」

 

 

これ、残念ながらよくある会話です。

 

 

もちろん研修講師の力不足の場合が多いのですが、もうひとつ考えられる原因があります。

 

それは、研修を受ける側の力量が圧倒的に足りない場合です。

 

 

こう書くと、あたかも受講者が悪いように取られそうですが、そうではありません。

講師あるいは研修会社の責任です。

研修の前の打ち合わせにで、受講者のレベル感を把握しておくべきなのです。

 

そして、そのレベルに合うコンテンツを用意しておかなければなりません。

 

 

しかし、冒頭の会話があったとしても、殆どの場合は心配いりません

 

なぜなら、研修の効果は長期間続くからです。

もちろん、忘却曲線を見ると知識の抜けていく速さに驚きます。

 

しかし研修の本当の効果は知識ではありません

 

本当の効果は、心が動くこと。

 

数時間と言えども人間同士が触れ合って、何も残らないはずはありません。

 

研修を受ける前と後では、もう同じ線路上に居ないのです。

 

言ってみれば、線路のポイントが切り替わっています。

たとえ本人が自覚しなくても。

 

研修を受けた直後は変化は見えません。

しかし、1年後、5年後、10年後には研修を受けなかった自分と、

受けた自分は違っているのです。

 

進行方向が角度にしてたった1度でも変われば、1年後の到達地点は

まったく別の場所になるのと同じ。

 

研修効果を無かったことにすることは不可能です。

 

それこそが、研修の本当の効果なのです。

 

せっかく研修を受けさせたのに、社員が何も変わってくれないとお嘆きの

経営者の皆さん、あまり気にする必要はありません。

 

多くの場合、その効果は長期的には必ず出ています。