2010モトレボリューションRd1 日曜編
日曜に雨が降るなんてまったく考えてなかった。
いままでのオレなら雨が降って当たり前だと思っていたが、最近のオレはちょっと違うぜってくらい晴れが続いてたからだ。
ほんと、なぜなんだ?この不運極まりない天気のいたずらは・・・![]()
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レース当日の朝はとても寒かった。
でも時折、日差しが見え隠れして、日が当たるとほっとするような暖かさを感じていた。
昨日の受付に間に合わなかったから、まずは受付を済ませてピットガレージに向かう。
まずは車検からだ。マシンが新しいので車検で不備を指摘されると、今後の段取りが変わってしまうので慎重にチェックを行なう。
車検を終えると早速新しいタイヤを買いに行かなければ行けない。
プライベートライダーはタイヤを何本も買う資金が無いんで、当日の天候を見てから判断して、柔らかいコンパウンドを選ぶか固いコンパウンドを選ぶか決めることになる。
気温が上がれば柔らかいコンパウンドでは予選、決勝を通じて使用するとちょっと厳しくなる場合があるからだ。
もちろん、雨が降っていればレインタイヤを買うことになるのだが・・・
今回から今いちばんタイムが出るといわれてる、ピレりを使うことにした。
チームのオフィシャルスポンサーはブリヂストンタイヤなのだが、アプリリアの絡みもあり、チームも販売店としてピレリ取り扱いが可能となったことでピレリを選んでみることにした。
結局、フロントにSC1というソフトコンパウンドをリヤにSC2というミディアムコンパウンドを選択した。
今まで使っていたブリヂストンやダンロップは冷間時の空気圧を1.8付近に設定してたけど、ピレリでは1.5~1.6で使うと良いのだそうだ。
昨日は前後にSC2を使い、エア圧を1.8にしていたから、今日の予選はぶっつけ本番になるわけだ・・・
予選が始まる頃には幾分か気温も上昇して、コンディションも良くなってきてるようだ。
しかし、少し作業時間が遅れてしまいコースインは最後の最後になってしまった。
この予選は別のクラスが混走するので、後ろから入ることは遅いライダーにアタックを邪魔されることになりかねない。
前との差をかなり大きくとったのに、全周回に渡ってラインをふさがれてフラストレーションがたまってしまった。
走りの方は、前日の走行で得たデーターからサスセットを変えてあったので、すごくフィーリングが良くなっていて、積極的にフロントで向きを変えていけるようになっていた。
もっとコーナー速度を上げることが出来そうだ。
とにかくマシンは軽く旋回してくれるし、パワーもあるので乗ってて楽しくなるバイクだ。
ファイナルスプロケットは合わせるパーツが無かったので乗りにくい箇所があったけど、そこはV4独特のトルクでなんとかごまかせたのはよかった。
周りのペースが遅かったせいもありポールポジション獲得。
ポールは久しぶりだ。
いつも、予選はカラダの慣らしになることが多く、今回のように先週走れて昨日も走れてってことが無かったものだから。
とにかく一安心といったところだ。
予選後のピットではアプリリアの関係者やチーム関係者の方がいっぱい訪れてきて、なんだかいい気分だ。
お昼休みも過ぎて、ライダーブリーフィングを終えてピットに戻った頃に、何やら突然雲行きが怪しくなってきた。
こういう日に限って決勝レースは午後3時から・・・
こうなってくるとピットは急に忙しくなる。
決勝の始まる2時間前にはしとしとと雨が降り出し、少しずつコースを濡らしはじめた。
チーム監督の指示のもと、レインタイヤを買うことになった。スペアホイールは全日本車から取り外した物を貸していただけることで、両方のコンディションに備える。
レーススタート1時間でも雨は本降りにはならず、相変わらずシトシトと降り続ける。
雨なら雨、止むなら止む。はっきりしろこの野郎!って空を睨みつけるが何の効果も無くただシトシトと冷たい雨が落ちてくるだけ。
マシンにはレインタイヤを装着、少し雨対策用のセッティングに変更した状態で、ウェイティングエリアえと移動する事になった。
サイティングラップが始まる頃には雨が止んでいた。ウエット路面だが水溜りなども無くてうっすらと濡れている感じがする。
マシンに慣れてないので、ウエット路面を走るのはすごく難しい感じがした。路面のグリップをあまり感じ取れないのだ。
セッティングをやり直すにも時間も無いし、何か良い対策案も浮かばない。
グリットに付いてウォーミングアップランを待つ間の3分間、実は頭の中がかなり混乱していた。
すごく不安にかられていた。この路面に対するフィーリングの悪さは、経験上いつ転倒してもおかしくないってくらいに乗りにくい。
ウォーミングラップを走行中もタイヤからの情報を必至で感じ取ろうとするが、いいフィーリングが伝わってこない。
高価なバイクに高価なパーツ類。転倒の代償はあまりにも大きすぎる。
もう、慎重に走るしか方法は無いかし、あとは周りのペースを睨みながらのレース展開に持ち込まなければいけない。
レースのスタート間際に後方の車両がエンジンストール。
スタートのやり直しになり、再度ウォーミングアップラン。
コースを回りながら路面の状況を確認すると、ほとんど乾いてるではないか・・・
それでもフロントタイヤのフィーリングが悪いのは相変わらず。
1周減算されて6周の超スプリントがスタートした。
スタートは少し回転を上げすぎたために、クラッチをつなげない。
出遅れた・・・
1コーナーは3位。
1周回の間に2位に上がる。
トップを行くのは600ccのヤマハ。
コーナーは慎重に走る作戦なので少し離される。
アクセルを開けて追いつこうとする乗り方に変えてるので、ストレートでは追いつくが、なかなか差が縮まらない。
2周目、あいかわらずフロントタイヤのフィーリングが悪いのでコーナーでは慎重に走らざるをえない。
不安定なコーナーリングの隙をつかれて3位に落ちる。
この頃からコーナー進入時のリヤの挙動も悪くなってきた。進入で軽くなりすぎて横へ流れそうになる。
さらに立ち上がりで強くアクセルを開けるから、マシンの揺れも激しくなってきた。
パワーがうまく伝わらないから、加速も鈍くなってくる悪循環・・・
3周目くらいからペースが下がり始めて、どんどん後続車にも抜かれだす。
結局、ベストタイムが2周目で、他のライダーのベストタイムから3秒も遅いという最悪の結果で終わってしまった。
ドライコンディションだとうまくごまかせる部分も、不安定なコンディションだとごまかしは効かないってことが改めてわかったレースだった。
リヤタイヤは無残にもボロボロになり、もう使えないでしょう・・・
雨さえ降らなければ、雨さえ・・・
レースが終わった頃には太陽が照り始めたのはゆうまでも無い…














