藤岡ゼミコラム

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関西大学社会学部マスコミュニケーション専攻

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わたしたちがこのシンポジウムで伝えたいのは日本の食品廃棄の実態ですが、このコラムではまず、「いま、世界の『食』はどうなっているのか」ということについて紹介したいと思います。


みなさん、「ハンガーマップ」なるものをご存じでしょうか?



藤岡ゼミコラム-ハンガーマップ

出典:ⓒWFP 国連世界食糧計画
ハンガーマップは、WFPが国際連合食糧農業機関(FAO)の統計に基づき作成したものです。
注 : 地図上の境界および名称は、国連による正式な承認もしくは容認を示すものではありません。



「ハンガーマップ」とは、直訳で「飢餓地図」となるとおり、各国の飢餓状況をわかりやすく色別で確認できる世界地図のことです。

地図下部に書かれている「category」と「undernourished」はその国全体における栄養不足人口の割合を表します。1番左、もっとも数値の低いカテゴリーが「5%未満」で、次に「5~9%」、「10~19%」、「20~34%」と続き、もっとも高い数値が「35%以上」。1番右は「データ不足」を示すカテゴリーとなっています。

赤で色づけされた国では、栄養不足人口の割合がなんと全体の35%を上まわる、というわけです。

上の画像では少し見づらいと思いますので、1度クリックしてみてください。


どうでしょうか。


わたしの場合、まずはじめに目がいったのが真っ赤なアフリカ大陸でした。そしてその次にわたしたちの住む国、日本を意図的にチェックし、そのあと「ハンガーマップ」全体を眺めてみました。


こんなふうに見る順序もさることながら、「ハンガーマップ」はさまざまな見かたのできる地図です。


それぞれ見たいように見て、さまざまに感じるところがあっていいと思いますが、たとえば…。

栄養不足人口が全体の35%というのはやはり脅威的な数値ですが、5%未満がもっとも数値の低いカテゴリーであること、そしてそこにカテゴリー分けされる国の少なさにも、はっとさせられるものがないでしょうか?

食環境に恵まれたわたしたちには、栄養不足人口率5%という数値すら決して低いものとは思えません。これを意識すれば、35%という数値の深刻さもより際立って感じられますし、自分たちの置かれている環境の豊かさについても再認識できると思います。


『STOP THE 無駄食』ホームページ にもありますが、年間約11兆円分もの食品が捨てられる日本の、残飯廃棄物量世界トップクラスという不名誉な称号。これはもちろんわたしたち日本人の問題ですが、しかし、世界の『食』状況を知れば、わたしたち日本人だけの問題だけとも言っていられないことがわかります。

「ハンガーマップ」を作成したWFPのホームページ では、世界各国の飢餓状況について知ることができます。なかでも「ハンガーマップ・ナビ」 は「ハンガーマップ」をより簡単かつ詳細に見ることができるので、オススメです。


このシンポジウムでわたしたちの掲げる目標は、日本の食品廃棄問題を暴き、みなさんに今いちどこれについて考えていただくこと。それをさらに何らかの行動に役立てていただければ大変うれしいのですが、その“行動”のひとつめとしてまず、上記アドレスにアクセスしていただければいいなと思います。