トルコについていくつか思うことがあるのだがうまくまとめることができそうにないのでわけて考える。
先日トルコで大統領権限を強化する(マスコミでは「独裁色を強める」)憲法改正が可決されたとされる。内容が詳細に報道されずに、反エルドアン要素が強いため、かつ僅差での可決とされるため憲法が改正されるということに是非はなんともいえない。しかし私個人的にはエルドアン氏が大統領という職業での行使できる権力の選択肢を増やそうとしたであれば共感できなくもない。
なにしろ彼は昨年7月の軍部によるクーデター未遂時に、ほんの少しの偶然が重なって命を落とさずにすんだのである。まぁその原因が彼自身の政策にあったという批判はあるかもしれない。しかし彼はテレビカメラを通じて「国民よ(身を隠しているのではなく)外にでて立ち向かってほしい」と語りかけて、それに呼応した人々の勇気もあり有事は比較的短期のうちに収束した。国家の権力が本質に暴力的なものと理解して、かつそれが必要なものであるがきわめて危険なものであるということを身にしみて分かっているはずである。
私は日本の政治家でそのような発言を行えるものはいないと思うし、それに呼応するひともほとんどいないと思われる。かつマスコミも逆にそんなことを発信したら、一斉にたたくに違いない。それにそもそも国民一般は武装してないし
テレビやネットでは朝鮮半島の情勢を煽情する言説が入り乱れているが、ちょっと軽く語りすぎているとしか思えないですね...