迷いは、晴れなくても。 | Go For It! さぁ、一歩を踏み出そう! 〜 ''女子流''のススメ 〜

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個人と組織の為の営業力「見える化」コンサルタント 島津 愛のブログ

突然ですが…

私の父は、三年前に脳梗塞で倒れ右半身が麻痺し、

糖尿病の合併症で目も手術し腎臓も患い、現在は、

透析寸前の状態でなんとか持ちこたえながら、

満身創痍で生きています。


それでも、自分の夢を諦めずに、今でも国内外を飛び回り、

仕事をしています。


自分の親ながら、その精神力に、本当に、驚かされ、

学ぶことの多い日々です。

今日は朝から、セカンドオピニオンのために取手のある先生に、

診てもらいに行ってきました。


思えば三年前に生死の境をさまよったにも関わらず、

それでも、自分の仕事を無理やりやれせることなく、

私のやりたい仕事を、やらせてくれている父。

中途半端ともいえる「二束のわらじ」を、許してくれている。



ふと、病院の待合室で父に聞かれる。

最近の仕事はどうだ?



私は迷わず答えてしまう。

「すごく手応えを感じている。

今が一番、人の役にたてている気がする。今この仕事を辞めることは、

考えられない。もっと広げていきたいし、早く会社も作りたい。」と。



そうか、と、父は言いました。

日に日に悪くなる腎臓をだましだまし、一日にほんの短い時間しか

動けないながらも、命を削りながら仕事をする父。


大好きなお酒も、タバコも、お肉も魚もコーヒーも、

ほとんど食べられない生活。


医者から止められているのに、それでも来週はタイに、

出張に行こうとしている。



父の奥さんが言いました。

愛ちゃんが変わりに行ってくれることは、出来ないかしら?と。




すかさず、大丈夫だ、オレが行く、と父は言いました。



病院の診察が終わりしばらくこの病院にお世話になろうと決め、

それから私は、仕事があるからと、先に病院を出ました。



東京向かう電車の中で思いました。

今私がしていることは、本当に、自分の役割なのか、と。

これで本当に、いいのかと。



例えば父が、病気のない普通の健康体だったとしても、

あたりまえだけれど、親は、自分よりも先に、死んでいく。

人が人生の目標を、夢を、成し遂げられるように、

残りの時間を一緒に伴走することは、

若き者の役割なのではなかろうか。

親だから、子だから、ではなく、生きとし生けるものの、

摂理なのではないか。


それを超えてまで、今この瞬間に、自分が絶対に今、やらなければならない

ことなんて、本当に、あるのだろうか。



そんなことを、思う今日でした。


何もなかったかのように仕事をして、

家に帰ってきて。

そんなことをまた、考えながら、涙が、止まりません。



好きなように生きればいいと、

私は今までいろいろな人に無邪気にそう言って、少なからずそれで

勇気を持ってくれた人がいたかもしれないけれど、

でもそれは、

好きなように生きさせてくれた人がいたからこそ、できたこと。


今、その恩を返す時なのかもしれないと、思う今日なのでした。



迷いは、簡単には晴れないけれど、

父にも、父を支えてくれる周りの人にも、

そして、自分のお客様にも、

自分を支えてくれる仲間にも、

恥ずかしくないように、そして悔いのないように、いたいなと、

思います。