~八丈島 名所・旧跡ご紹介~ 「人間魚雷 回天 壕の跡」 | 八丈島観光協会blog

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人間魚雷回天表人間魚雷回天中 

回天は、先端に爆薬を積んだ長さ15mほどの、1人乗り特殊潜航艇の一種で、潜水艦に搭載されたものが多かった。潜水艦が撃沈されて少なくなったので、陸上基地に配備された。
それは国内のみで沖縄1・八丈1・高知3・宮崎4の計9ヶ所(予定含む)だけである。

回天は水中を走るため感知・迎撃されにくく、飛行機や船の特別攻撃兵器よりも米軍に恐れられたという。八丈島では、三根の底土、末吉の石積にそれぞれ4隻ずつ配備された(収容壕は、底土2・石積3)。他に藍ヶ江・火潟2ヶ所で工事が行われたが、未配備だった。また、八丈小島でも計画はされたが、現実化されなかった。

戦後、米軍の命令で壕ごと爆破処理され埋没したが、朝鮮戦争時の金属高騰で砲台などの金属部品同様、掘り返され売られていった。その当時のお金で3万円で請け負って掘り返したという。底土の壕には、爆破による金属破片が残っており、底土の大川川口のところには、よくみると発進路の跡と思われるものが残っている。また特に、火の潟では大きい岩石が撤去された海岸やコンクリートで固められた発進路の跡を見ることができる。



人間魚雷「回天(かいてん)」壕の跡

〒100-1511 東京都八丈島八丈町三根
底土港より徒歩8分
大川最後の橋である「くれど橋」の右手の川岸を海岸に下って行くと山が迫ったところに大きな穴が開いている。