今日はスペイン選手権初参戦のことについて振り返ってみます。
7Cがスペイン選手権に初参戦したのは2006年。 当時のエントリー名は
FRS(Fujisawa Racing Service) で参戦ライダーは大谷和也。
当時フル参戦にあたり、様々な課題がありました。
まず選手権自体をよく把握していなかったので、 一体どんなライダーがいるのか
、どんな環境でレースができるのか、そして実際フル参戦するのに協力してもら
えるチームがあるのか等わからないことだらけ。
そこで2005年の11月(ちょうど5年前)に和也と渡部さん(当時の和也のメカ)と
青野の3人でスペイン選手権ラスト2戦を偵察しに行きました。
移動のレンタカー、食事、泊まるとこ、飛行機のチケットまですべて自力で手配
し、現地に出発。 スペインに到着し、レンタカーでサーキット入り。
125GPクラスのレースを観戦したり、パドック内の雰囲気、どんなチームがいる
のか、そして重要なのがコラボしてもらえるチームを探すことでした。
スペイン滞在中の住むところ、食べるところ、バイクや工具等の移動などを
面倒みてもらえるホームチームの存在が不可欠だったのです。
渡部さんの知り合いチームがパドックにいてそのチームと交渉をし、条件面を
ある程度まで話し、日本帰国後に話を詰めていきました。 最終的に条件面で
合意に至り、2006年に大谷和也のスペイン選手権フル参戦が決まったのです。
ちょうど2006年に中上貴晶選手もMOTOGOアカデミーからフル参戦が決まった
年でした。
日本人チームの初フル参戦は非常にインパクトがありました![]()
エンジンはHonda RS125 FRSバルブ付きキットでとても良く走るキット
としてすぐに名前が浸透していきました。 キットユーザーが増え、和也も
初サーキット続きでしたが、予選14番手前後をコンスタントに獲得し、アプリリア
優勢の環境の中でも確実に評価を上げていきました。 当時125GPクラスには、
ポール・エスパルガロ、スコット・レッディング、マーク・マルケス、ダニー・ウェブ等
速いライダーがとにかく多かったのでその中でHONDAで上位に入っていたので
評価を受けていたのだと思います。
2年目の2007年シーズン。 和也としてもリザルトを残す重要な年でした。
カラーリングを変え、エンジンも別素材のバルブ付きエンジンに変更し心機一転
で挑みました。 相変わらず速いライダーが多い年でした。予選、決勝とも
1ケタには届かなかったのですが、チーム関係者はバイクやチーム事情を
良く知っていたので、パドック内での和也の評価はとても良かったのです。事実
和也に関心を持つチームがいくつかありました。 その中の1チームとの交渉が
現実味を帯びてきました。 そのチームが和也の3シーズン目のチームとなる
SAG(STOP&GO)チームです。 STOP&GOはMOTOGP世界選手権の
レギュラーチームで2008年からスペイン選手権でHONDAのワークス
キット(A-kit)を走らせることが決まり、誰を走らせるかを模索していたのです。
07シーズンの最終戦が終わり、条件面の話しを持ちました。移籍が現実味を帯び、
若干の内容を省きますが、最終的には持ち込みなしでフルシーズン走ることが
決まったのです。 ワークスマシンなのでハード面も申し分なく、GPチームなので
レース環境も最高でした。 この条件面で和也がスペイン選手権で評価を受けて
いたライダーだったのがわかるかと思います。 06年当時和也がGPに行きたいと
いう夢を叶えるためスペイン選手権参戦を決めたわけですが、3年目にしてGP
チームに橋渡しでき、FRSとしてもプロジェクトを成功できたと自負しております。
2008年からエントリー名を7Cに変更し、オーストラリア人ライダー、
グレン・スコットがチームに加入しました。
1年目からHONDA勢上位に入り、なんと2年目にして彼もSTOP&GOチーム
に移籍することができたのです。 ワークスマシンで2009年参戦することが
できました。
今回ラスト2戦に参戦中の渡辺陽向ですが、将来期待のライダーなのか?と
チーム関係者から注目を集めています。
それは富沢祥也選手、大谷和也選手が在籍したチームとして評価を受けている
からだと思います。
明日からへレスに向けて出発です。


















