プロレスラー武藤敬司の言葉で、
「プロレスはゴールのないマラソン」
とあります。
これは大工をしている自分にとっても、とても痛感する言葉です。
大工を何年何十年と続けていても、
「あ〜もうこれ極めたわ。」とか、
「うん、何でも聞いて。何でも答えれるから。」
みたいなことには一生なれないと思うからです。
出来るようになったなぁって思って伸びた鼻をさすりながらふと周りを見てみると、
さらに早く綺麗に出来る人がゴロゴロいることに気づくので、
恥ずかしくなって一瞬で伸びた鼻引きちぎりますよね。
何事も極めようと思ったら、ゴールって無いんですよね。
でも。
でもね。
それはもうゴールだと思う。
十分に達してると思う。
「もう終わらせてあげて!」
そう懇願したくなるレベルにまで使用された作業用手袋。
役目はとうに終えとる。
もはや手を守りきれてないし、
守備範囲がいちじるしく狭すぎる。
これはもうゴールです。
間違いなくゴールです。