【キーエ】



 くそっ・・・・。外が気になって全く集中できない・・・。千姫はうまくやっているのだろうか?それに、時間的にはカムイもここにやってきてる筈だ・・・争いに巻き込まれないでくれ。


「ラシュマ・・・用意はできてるか?」


『ハイ。』


「外が気になる・・・急いで終わらすぞ・・・。」


『・・・御意。』


 魔導書を管理する特別な部屋にて俺は著作者の生存を調べ始める。決して難しいくはない・・・難しいのはその後の仕事だ。


『キー!!』


 魔法で並べられた魔道書のうち数冊が燃え始めていた。これは著作者の死を意味していて、このまま放っておくとその著書は消滅してしまうが、それを防ぐために俺達リーブラーは『著作者の書き換え』をしなければならない。まぁ、要するに、形式上俺がその本の著作者となって本の消滅を防ぐというわけだ。


「オーベンクイール・・・・サマルイール・・・・ヘバリアス・・・ユーリア・・・エレル=スハーヴ・・・。」


 死んだ著作者の名前を読み上げていく。クソっ・・・・奴らのせいで罪もない著作者たちが命を落とすなんて・・・あってはならないのに・・・!


「死亡した著作者は確認した。ラシュマ、書き換え、並びにそれを拒否した著書の時間を凍結せよ!」


『ワカリマシタ。』


「後・・・どれくらいかかりそうだ・・・?」


『十分以内デス。』


 千姫・・・カムイ・・・・無事でいてくれ・・・・。そう思いつつ、ただただ仕事を急いだ。

 どうも、こんばんわ!執筆の方を担当させて頂いている、POSTです!今回の第三話からは漫画には含まれないゾーンなんで、プレッシャー大でした・・・。案外、活字で戦闘シーンを書くのって難しいんですよね・・・汗。まぁでも、殺陣を考えるのは楽しいですね!なんか今回はマトリックスみたいになりましたけど・・・・笑。


 ほんと手探りで進めてるんですが、とりあえず一章目は次の四話で終了ですかね。『早い!』と思う方もいらっしゃるでしょうけど、まぁ、序章なので軽めに・・・笑。


 まだ未定なんですけど、おそらく、二章か三章で著作者が動きますよ!まぁっ、リーブラーの方はもう少し待ってください!


 最後に・・・!読んでくれている皆々様に感謝を・・・・笑。

【LR57】


 ラキアへの襲撃作戦は概ね順調だった。魔女との遭遇は予想外であったが、対処できる程度のものであった。これで・・・我々の宿願へのさらなる一歩が踏み出される・・・!


「ウチの娘いじめんの、だぁ~れだ?」


 左右対称の髪で右目を隠した女が崩れた天井とともに俺の前に降り立った。その大胆不敵さは一体どこから来るのだ?そう思いながら、俺は柄を握った右手に力を込める。


「・・・何!?」


 切りかかったはずの腕は空を切り、今度はそれを避けた女が横一線に剣を振るう。俺しゃがんでそれを避けるが、逃がさないとばかりに女は強烈な地這蹴りを放つ。俺はしゃがんだままの状態から跳躍し、けりを逃れる者の、さらなる攻撃を女は放とうとする。宙に浮いたままの俺は女が攻撃を放つ瞬間に、剣を握っている彼女の手首に蹴りを入れて一撃を防ぐ。何とか剣撃を繰り出す前につぶしたのだが、女は構わずにあまった左腕で正拳突を繰り出す。襲い来るその一撃をつかみ、俺は女の腕に倒立するような体勢をとると、体をくの字に曲げながら、彼女の腕を軸にして回転し、顔面へと両足蹴りを放つ。


『ガキンッ!』


 鈍い金属音がしたかと思い、女を見ると驚いた事に蹴りと顔面の間に剣を入れて俺の両足蹴りを防いだのだ・・・。


「・・・・千姫姉さんの顔に蹴りを入れようタァ・・・・アンタイイ根性してるね・・?・・・・名前は・・・?」


「フンっ!馬鹿かおまえは・・・?敵に名前を明かすわけがないだろ・・・?・・・まぁ、しかしだな・・・一戦士としての敬意を示さないのもアレだからな・・・。・・・・LR57だ・・・・。」


「なんだって?」


「コードネーム・LR57。本名は捨てたが・・・言ってみればこれが俺の本名みたいなもんだよ。」


 言い終わると俺はゆっくりと左右へと移動を繰り返す。これは『幻舞』と呼ばれる暗殺歩法で、ゆっくりとした反復行動で人間の脳に錯覚を起こさせるというものである。視覚によって認識された一定のリズムを相手の脳に刷り込む事によって、反応を若干遅らせる。一瞬なのだが、その一瞬で十分だ。


「ウラァッ!」


 この技で幾多の死線を抜けてきたのだろうか?だが、ただ言えるのは、こんなにも綺麗にこの技を避けたのはこの女・・・・千姫が初めてだった・・・。


「今の何よ?アンタの動きが一瞬・・・。」


 目の前に居る怪物に笑みを浮かべ、俺は再び柄を握り締めた手に力を込めた。