☆結婚式の招待状☆
な、な、なんと!!
あの魔王ヘアーMさんが、3年付き合った彼氏と結婚することになった。
M: 「茜ちゃん、・・・あたし結婚することになったの。」
恥ずかしそうに照れながら、こそっっと私につぶやいてきた。
茜: (はっ!? 結婚?)
耳を疑ったよ、マジで。
M: 「6月の終りに式挙げるの。茜ちゃん呼ぶから、式にきてくれるよね?」
魔王ヘアーMの結婚式・・・。考えただけでも笑えてくるじゃん!
やっぱ髪型は魔王ヘアーなのか?絶対普通に終るワケがないんじゃない?
・・・これは是非出席しなきゃ!!
茜: 「そうなんだー。おめでとね、出席するよ。」
M: 「よかった♪招待状を送るね。」
Mはこの結婚式の為に貯金を300万程貯め込んでいた。
給料の全てを貯金に当てていた。
一度Mに聞いたことがあった。
茜: 「Mちゃんてさー、そんなにお金貯めて何に使うつもりなの?」
M: 「えっ?それはね、結婚式を盛大にやる為だよ。」
茜: (うわ~、こいつバカじゃん?結婚できると思ってんのかね?)
私はまだ見ぬ結婚式のために給料の全てを貯金に回し、服も化粧品も何も買わず、
みすぼらしい・・・と言っては失礼だけど、
20代前半の女の子にしては、自分の格好に興味を持たず、
はっきり言ってダサいMは、変な子だとおもう。
そして昨日、私宛にMからの手紙が届いた。
封筒を開けると、
中からワープロで打ったと思われるB5の手紙と地図が入っていた。
手紙には・・・
私達、結婚することになりました。
場所: チャペル○○
日時: 6月29日 10:00~
是非、私達の新たな門出を祝福しにきて下さい。
尚、披露宴は身内だけで行いますので 、出席なさらぬ様、お願いします。
・・・(゜Д゜;)ガーン!!
なんなのかしら、これ?
いかにも、魔王Mの手作りと思われる招待状・・・。
なんてゆーか、ありえなくない?・・・披露宴ナシ!?
出社してからMに聞いてみた。
茜: 「今日、招待状と届いたんだけど・・・あれって、Mちゃんの手作り?」
M: 「そうだよ。だって業者に頼むと、料金高くってもったいないんだもん。」
やっぱり手作りかよ!! このケチめ!
茜: 「披露宴って何で身内だけなの?」
M: 「えっ?だって料理代とか、引き出物とかすごく高いんだよ。
お金もったいないじゃん。呼ぶわけないよ。」
マジかよM・・・。
あんた結婚式を盛大にやるために貯金してるって言ってたじゃん。
M: 「あっ、でも茜ちゃん。結婚式には絶対来てよ!!」
・・・もしやMさん、あんた祝儀目当てなんじゃ?
・・・結婚式、行くのどうしよう (;_;)