それでも、たまに登校できる日があると、安心して仕事に行けます。

 

ところが、職場に高校から電話がかかってきます。

「景子さんが来ていませんが、ご連絡がないので、どうされたのでしょうか。」と、担任教師の声に一瞬で私は動きが止まり、何も見えない聞こえない状態になります。

 

拳にグッと力がこもり爪が手のひらに刺さり、わなわなと震えだし、声をださず涙をださないで泣きながら、深いため息が何度も続きます。

そして、景子に裏切られた落胆と怒りと悲しみが、襲ってきます。

 

景子に連絡はつきません。

いったいどこに?と、気をもみながら、苛立ちと焦りと不安が入り混じって悶々とした状態で、必死で仕事をこなします。

 

慌てて帰ると景子は家にいて、登校の途中で気分が悪くなって引き返したのだと言います。

私は、ため息しかでません。

 

夕飯の支度をして子どもたちをお風呂に入れ、洗濯、明日の準備、「明日はどうなるんだろう?」と、よぎりながら同じことが何度も何度も続きました。