夫はとっくに出社して、他の子も学校に行った後の、景子と私の二人だけの戦い。

イヤ、自分との闘い。

 

景子を傷つけたくない想いと、なんとか登校させてこの後につなげたい想いと、仕事に行かなければいけない現状と、『学校なんかどうでもいい。どうしたらこの子が幸せでいられるのか』という、私の本来の気持ちが入り混じりグチャグチャになる。

 

景子が目の前で、玄関先に座りこみ泣きながら頭を抱え「イヤイヤ」と首を何度も振り乱だし、声を出して泣きじゃくる。

 

「私に何ができる。」

「私がどんな悪いことした。」

「どうして、こんな時に誰もいないの。誰も私を助けてくれないの。」

叫びだし逃げ出したくなる。

 

「景子を助けたい。この苦しみから景子を救いたい。」ただそれだけが私の願いなのに、わる事をしていないはずなのに、目の前のセーラー服を来た娘は、泣きじゃくっている。

これが私の現実 今。

 

 

そして、タイムアップ出勤の時間になる。

「学校に行きなさい。」と一言残して家を出る。