それでも景子は、希望の公立高校に合格しました。

抜毛は、目立たなくなり始め少しだけホッしました。

 

心機一転「これからは、大丈夫。」何度も自分に言い聞かせ、小さな期待が膨らみました。

やっと、この苦痛が終わりになる。

 

気を許しそうになった頃、「おなかが痛い。」と、学校を休みました。

忘れたころに今度は、「頭が痛い。」と、熱はありません。

 

そんなことが、数回続き「あれ、これって仮病‥?」これが、不登校の始まりです。

 

色んな理由で学校を休みがちになり、私は、「今日は、熱がないから行きなさい。」と、声をかけ出勤する。

そんな日もありました。

 

仮病?心の問題なら、仮病とも言えないのでしょう。

夏が近づくにつれ、明らかに学校に行けない日が続きました。

 

「なぜ、学校に行けかないのか?」尋ねると、本当に体調が悪いと言いはりました。

私は、どうにか学校に行ける方法を考えあぐねていました。

 

その頃の私にとって、高校生が学校に行くのは常識で、行かない選択者はありませんでした。

娘の行動の意味が、私には全く分かりませんでした。